【前回コラム】大阪のライブで見た、神秘的な光景が忘れられない (櫻坂46・藤吉夏鈴)【後編】
今回の登場人物紹介
※本記事は2023年7月9日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
思いのほか大きかった前回の反響
澤本:皆さんこんばんは。CMプランナーの澤本です。
権八:はい、こんばんは。CMプランナーの権八です。今回洋基くんがお仕事でお休みですが、澤本さん近況はいかがでしょう。
澤本:近況は、BiSHのライブに。
権八:行きましたね〜昨晩。解散コンサートということで。どうでした?
澤本:いやあ、よかったね。よかったし、なんか終わる感なかったね。
権八:終わる感なかった。あ、そうですか?
澤本:意外と普通にやってて、「あれ終わるのかな」って思った。最後になって「ああ本当に終わるんだな」と思うみたいな。
権八:わかります、わかります。最初いつもと変わらない風の流れだったから、「なんかもっとトークとか入れたらいいのに」と思ってたら、後半一気にドンッと来ましたよね。
澤本:そうね。
権八: ね~もうビジョビショに泣いちゃいましたよね、本当に。実は僕ね、ちょっと後出しになっちゃうんだけど、BiSH解散ということで、彼女らの事務所であるWACKの企業広告を渋谷でやってました。
澤本:ああ、あの騒がしいやつですね。
権八:騒がしい(笑)。渋谷ジャックですね。
澤本:ギトギトしてるやつ。
権八:ギトギトはしてません!えーっとトゲトゲしてますね、歌に絡めて言いますと。一カ月くらい、「BiSHのいないWACKなんてとお思いの皆さん、WACKはしぶといぞ。渋谷だけに」というキャンペーンをやっていたんですけれども。たしかにBiSHは解散しましたけど、WACKにはほかにも面白いチームがたくさんいて、これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
澤本:WACKの人みたいだね。
権八:そうですね。企業広告やってるからね、(渡辺)淳之介くんと。前回の櫻坂46の藤吉夏鈴さんの反響もすごかったですね。放送中のタイムラインがもう。
澤本:すごかったね。すごかったし僕すごく言われちゃった。ありがとうございましたって。
権八:ファンの皆さんがね、もう澤本さんが藤吉さんを激賞するから。
澤本:はいはいはい。
権八:大絶賛で褒めまくると。そしたらもう「自分の推しが褒められてうれしい!」みたいな。「よく見つけてくれました」みたいな。いっぱい書いてくれてましたよね。
澤本:ありがたかったね。
権八:今日もですね、本当に素敵なゲストにお越しいただいているわけです。まさにですね。
澤本:なんかそういう系統の番組になってる感じがするなあ。
権八:そうですよね〜。卒業したて、でもないのか。ちょっと時間が経ちましたかね。はい、今回も素敵なゲストにお越しいただいております。タレント・女優の武藤十夢さんです。よろしくお願いいたします。
武藤:はーい、武藤十夢です。よろしくお願いしまーす!
二度目の澤本さん。はじめましての権八さん。
権八:ちょっとお待たせしました。
武藤:いえいえ〜!楽しく聞かせていただきました。
権八:いや〜顔が小さいですね。
武藤:あはは。ありがとうございます。
権八:僕の4分の1くらいしかない。
武藤:4分の1。そんなことはないです。
権八:いや、ありますあります。武藤さんは12年間にわたって在籍したAKB48を今年の3月ですか、卒業。
武藤:はい。3月に卒業しました。
権八:卒業して今4カ月くらい経つ…?
武藤:そうですね。卒業コンサートもやりましたよ。
澤本:やっぱり感動というか、どういう気分でやられました?
武藤:私はめちゃめちゃ楽しかったです。メンバーも絞って好きなメンバーと好きな楽曲をもう思い残すことなくやったので。楽しかったですし、ファンの方も横断幕を作ってくれたり、私に見せるためのキラキラのボードとか仕込みのサプライズを用意してくれていたりして、すごいうれしかったです。
権八:じゃあもう涙とかもなく。
武藤:私はずっとニコニコしてましたね。
権八:あ、ニコニコ。そういうもんなの?
武藤:私はそうでしたね。
権八:いいですね、それはそれで。
武藤:楽しくやってました。
権八:お疲れさまでした。
武藤:ありがとうございます。
権八:えっとですね、今回は澤本さんの紹介で。さっきも始まる前に、はじめましてなのかそうじゃないのか、一方的に知ってたのか見てたのか、何なのかみたいな微妙なトークがありましたけど。どうなんですか?
澤本:ご紹介ですがっていうととても仲良いみたいですけど、一回だけはお会いしたことあるんですよ。で、一回だけ会ったってことをさっき言ったら「知らね」って言われた。
武藤:いやいやいや(笑)!どこで会いましたっけって話を。
権八:本当にお会いしてるんですか?それともなんか遠くからじっと電柱の陰から見てたとか。
澤本:そういうのに近いですね。
武藤:いやいやいや!お話してました。私お話ししてます。
権八:どこで会ったんですか?
澤本:「消費者が選んだ広告コンクール」(日本アドバタイザーズ協会主催)ってありますよね。
権八:ありますね。
澤本:あれの表彰式にちょっと呼ばれていて、その時に司会やられてたんですよね。
武藤:そうなんですよ。うち(所属事務所の生島企画室)の会長と一緒に。
権八:(生島)ヒロシさん会長なんですね。
武藤:会長です。会長と一緒に横で私もサポートさせていただきました。
権八:そうなんだ。その時にお会いして結構話もしたのに、さっきね「はじめまして」って。
武藤:あはははは。すみませんでした!!
権八:ははは。じゃあ2回目ですね。でもそこのね、ご縁もあって今日武藤さんに来ていただいたわけですから。
武藤:ありがたい。
澤本:そうそう。そうでもなければね、お呼びできないけど。ちょうどね、今回映画もやられてたので。
武藤:そうなんですよ。ありがとうございます。
情報量過去イチの20秒自己紹介
権八:ではですね、そんなわけなんですが、毎回ゲストの方にお願いしております20秒自己紹介をお願いできればと思います。この「すぐおわ」は広告の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMの秒数の20秒に合わせてやっていただくんですが、ちゃんと考えてきました?
武藤:いや、うーん。何となくこう言おうかなくらい……どうですか、他のみなさんは。余りますか、それとも結構足りなくなりますか。
権八:どうだろう……人によりますね。
澤本:あのね、すごい考えてくる方もいるし、本当にこの場で歌だけ歌って終わりとか。
武藤:あー。
澤本:僕ら20秒あげますっていう感じじゃないですか。20秒どう使おうと、時間の使い方はどうぞご自由にって感じ。
武藤:なるほど。
権八:でももう全然自由ですよ。20秒でカンカンカンって鳴っても喋り続ける人もいれば、途中で辞めちゃう人もいれば。何でもいいんですよ。
澤本:事務所の名前出す人とかね。オーディションみたいに。
武藤:すごいすごい。
権八:では準備の方はよろしいでしょうか。
武藤:はい!
権八:では、どうぞ!
武藤:はい、武藤十夢です。上から読んでも下から読んでも武藤十夢です。これは父がつけました。28歳でございます。今年29になります。趣味と特技はゲーム。ゲームとピアノが好きですね。ポケモンが特に好きで、バトルめっちゃ強いです。資格は気象予報士とFPと防災士持ってます。最近プールをやり始めました。
権八:すごいね、こんなに情報量盛り込む人いないよね。
澤本:過去イチ。
武藤:あはははは!
澤本:さすが、生島ヒロシさんの事務所。
権八:アナウンス能力が高すぎてメモ取れなかった。でもなんか資格すごいたくさんお持ちでしたよね。
武藤:いっぱい持ってましたね。
権八:ファイナンシャルプランナー、と?
武藤:気象予報士と防災士持ってます。
権八:すごいね。
澤本:気象予報士取るの結構大変ですよね。
武藤:めっっっっちゃ大変でした、もう。5年かかりました。
澤本:だってテキストこんなぶ厚いじゃない。
武藤:こんな厚いのが、3〜4冊マストであって、大変でしたね。
権八:澤本さんなんでそんなの知ってんの、テキストのことなんて。
澤本:僕も気象予報士試験受けようと思ったことがあったのよ。
武藤:え〜!
権八:マジっすか。
澤本:なんかもう10年くらい前に、なんか資格持ってないとまずいかなと思って。あ、気象予報士だ!と思って。もし会社で気象予報士持ってますっていうと何か仕事になるかなって取ろうかなと思ったけどこんなぶ厚いじゃない。もう仕事しながらそんなもんできないなと思って。
権八:逆にそんな凄い資格を取ったと!?
澤本:うん、取ったのすごい。
武藤:AKB48の『ネ申テレビ』(2008年よりファミリー劇場にて放映)っていう番組があるんですけど、その企画でやらせていただいて。なので、大学通いながらAKB48やりながら気象予報士の勉強してました。
権八:いやだからね、なんていうの、3足のわらじというか、大学生やりながらAKB48やりながら気象予報士の勉強をして、すごくない?しかもさ、ファイナンシャルプランナーとかも。順番で言うと先に取ったのは気象予報士?
武藤:予報士、FP、防災士の順番です。
権八:FPっていうのはファイナンシャルプランナーのことですよね。さすが!すごいです。その辺りも、なんでそうなったのかとか後ほど詳しく聞きたいんですけど。
武藤:ぜひ。
権八:まずはですね、それも大事なんだけど。
武藤:そうなんですよ。他に大事なのがあるんです。
権八:超大事なのがあるんですよね。
武藤:そうなんです!
スパルタ監督に鍛えられた映画撮影
権八:武藤さんは6月30日に公開となった映画『断捨離パラダイス』にご出演されてまして、ゴミ屋敷を舞台に全6編のオムニバス形式で描かれる人情喜劇。その第5編の主演として、教師の岸田万莉子役を演じられています。
武藤:はい。
権八:今このスタジオにも『断捨離パラダイス』の出来立てホヤホヤのパンフレットやチラシ・フライヤーがもう机の上に敷き詰められています。
澤本:ね、もうそれしか見ちゃいけないみたいになってる。
武藤:パンフレットもなんかゴミ屋敷のお話だけに、ちょっとゴチャッとしてますよね。
権八:あれ、クレームですか。
武藤:いやいやいや、そんなことは。
権八:いやでもね、これもう正直、面白かったです。
武藤:ほんとですか!?ありがとうございます。
澤本:面白かったですよ。
権八:これでもあれですね、武藤さんからどんな映画なのかちょっと一回お話いただいて。
武藤:そうですね、『断捨離パラダイス』っていうのは、断捨離、ゴミ屋敷がテーマになっているオムニバス形式の映画なんですけれども、社会問題がテーマになっているので、一見暗めな感じですけど、やっぱパラダイスってつくように面白い作品なので、楽しく見てもらえたらなと思いますし、明日から自分も頑張ろうって思ってもらえたら嬉しいです。
権八:そうですね。『断捨離パラダイス』ってこの題名が明るいじゃないですか。だからもっとコメディコメディした、滑って転んで、わー大変みたいなのを想像してたんですよ。
武藤:はいはいはい。
権八:あのゴミ屋敷を巡るわちゃわちゃした感じの。全然違いましたね。こう言っちゃなんですけど、思っていたより何倍も人間ドラマというか。
武藤:あ、そうですね。
権八:これでも主人公……主人公じゃないのか。でもヒロインですよね。一応第5編の主役ではあるんだけれども、他のところでも結構出てきますよね。
武藤:ちょこちょこ。実はいるみたいな。だから最初は「え、ヒロイン!?」って思うかもしれない。
権八:あ、そっか。ヒロインって言っちゃっていいんですか。そうですよねいいんですよね。
武藤:あれヒロインなのかな?っていう。ぱっと見は。
権八:そう。まず第1編で武藤さんが出てこないから、あれ?出てこないなと思いました。
澤本:思った思った。
権八:そう、なかなか出てこないんですよ。
澤本:これはどういう流れで出演することになったんですか?
武藤:これはもうオーディションで。
澤本:え、オーディションなの?
武藤:はい。受けさせていただいて、ありがたいことに選んでいただいて出演っていう形になりました。
澤本:でもあの先生役いいですよね。あれぐらい部屋が散らかっている人があれだけ綺麗だとちょっといいですね。
武藤:なんていうんですか、ギャップじゃないけど、ありますよね。
権八:でもオーディション、落ちたと思ったんでしょ?
武藤:あ、思いました!
澤本:何で?
武藤:いやなんかパッとしない反応だったんで、監督が(笑)。なので、終わった後マネージャーさんにどうだった?って聞かれて「いや多分落ちたと思いますね」って普通に言ってました。
権八:しかもその落ちたと思ってることが顔から監督にバレてたらしい(笑)。
武藤:あーもうバレてました。
権八:なんか思ってると表に出ちゃうタイプですか。
武藤:そうですね。結構素直なので、顔に出るタイプというか。でも主役の篠田(諒)さんも落ちたと思ったって言ってました。
権八:え、ご自身が!?
武藤:はい。
澤本:篠田さんも素晴らしかったですよね。
権八:篠田さんもよかったんですけど、武藤さんのこの教師。小学校の先生、岸田万莉子さん。この岸田先生はちょっと何考えてるかわからないところが魅力ですよね。
武藤:そうですね。ちょっとストレスとか溜め込んでしまいがちだし、思ったことを飲み込みがちなタイプだなと演じていて思いました。だから思ってることを言わないという態度を表現するのが結構難しかったかもしれない。
権八:うんうんうん。
武藤:映像の演技の経験値があまりなかったので、死ぬほど監督にしごかれました。
全員:はははは!
権八:監督がスパルタで厳しい。
武藤:もうほんとそうでした。
権八:だけど、そんな感じ全然ない。
澤本:なかったよね。本当に今まであんまり映画やドラマってやってこなかったんですか?
武藤:舞台が多かったんですよ。だから1カ月とか1カ月半くらいみんなで練習して稽古していざ本番っていうのは結構やってたんですけど、やっぱ映像って自分で考えててみる時間が多くて。じゃあリハやって、本番!って感じだったので、前もって監督とは色々擦り合わせたりしてたんですけど、それでもやっぱり難しいなって思うところはたくさんありましたね。
澤本:でも今日、目の前にいらっしゃる武藤さんとあの中の武藤さん、別人だねやっぱ。
権八:そうですね、全然違うね。
澤本:なんかこんなにケラケラ笑う人が、あの映画の中だと病んでたなと思って。
武藤:疲れ果ててますよね。
権八:いやでも病んでるともね、もちろん言えるけども。なんかちょっと岸田万莉子の成長っていうのかな、ちょっとずつ変わっていくじゃない。これがね、ちょっとスリリングというかドキドキしましたよね。特に最後のね。
武藤:最後は私もお気に入りのシーンです。
権八:あれはね、素晴らしい!
武藤:あははは!うれしい!
権八:何が起きるかわからないスリリング感はありますよね、ある種のね。
澤本:なんか印象として、最初学校の先生がいろいろあって、最後座っているところとか見てても、「うわっ、あれ?」ってなりながら見てました。
権八:だからこう言っちゃなんですけど、内面の変化をこう見事に演じ分けたというか。
武藤:うれしい〜。ありがとうございます。
権八:そこはなんかね、エロチシズムというか。
武藤:難しかったですね。ピラフ食べるところとか大変でした私は。
権八:でもあのシーン最高ですよ。もぐもぐ食ってんの。相当苦労されたんでしょ。
武藤:もう何で苦しいのかわかんなくなってきましたね。なんかもう全部嫌になっちゃって(笑)。役として苦しいのもありますしピラフで苦しいのもありますし。もう何が何だかみたいな。
権八:食べながら喋るって、やっぱ難しいんですね。
武藤:私は難しかったですね。あんまりやったことなかったので。日常だとね、普通に食べながら話すのに何でこんなに難しいんだろうって思いながら。
権八:確かにそうなんですよね。セリフをいうタイミングで、食べちゃったりしたんでしょう?
武藤:そう。彼氏役の方が、一言で終わるところをパクッと食べちゃって。セリフ言えないみたいな(笑)。
澤本:ピラフって無理して食おうとすると鼻から出てくるよね。
武藤:はいカットー!ってなって。
権八:あれワンカットですよね。ワンカットっていうか長回しですよね。
武藤:長かったかもしれないです。
権八:あの話の進まなさも含めて、すごくいいですねあそこ。緊張感がある。
武藤:うれしい、そんなに褒めてもらえて。ありがとうございます、自信持てます。
澤本:全体の長さがね、ちょうどいいものね。1時間40分くらいでしたっけ。
権八:そうそうそう。
武藤:オムニバス形式だから見やすいですよね。
権八:だから最初は、ゴミとか苦手な人とかはね。
武藤:ゾッとしちゃうかもしれない。
権八:何カ所かね。ところがですよ、どんどん面白くなってくる。ドライブかかってくるっていうか。人間模様がわかってきて。見事でしたね。もう全部見てるんですもんね、完成したやつね。
武藤:はい、見ました。
権八:自分を見ててどう思いました?
武藤:やっぱり、それだけ自分の中で大変だったなっていう映画、撮影だったので、見てても自分のその撮影の時を思い出してしまって、フラットには見れなかったかもしれない。「これ大変だったな〜」とかばっかり出てきちゃう。もうちょっと時間経ってから見たら変わるのかなって思ってます。
権八:なるほどなるほど。いやあでもね、フラットに見ても本当に面白いし。
武藤:ぜひ見てない方も見てください!よろしくお願いします。
武藤さんが捨てられない“あるモノ”
権八:泉谷(しげる)さんとかは接点あったんですか?
武藤:実は撮影中はほぼなくて。パンフレットやチラシの写真を撮る時に、一瞬皆さんで集合して、みたいな感じだったので。でもこの間の舞台挨拶の時とかは、すごく楽しく一緒にお話ししました。
権八:すごい嫌な、嫌なというか嫌じゃないんだけど頑固ジジイを見事に。それこそ名物ゴミ屋敷の。ある種のクライマックスというか、一番ゴミの量多かったですよね。
武藤:多かったですね〜。半端ない家でしたね。
権八:そうでしたね。ご自身はどうなんですか。
武藤:私ですか。私武藤十夢は、いや、ここまでではないです。絶対に。断言します。ただ、やっぱり忙しい時はグチャってなったりします。でもちゃんと片します。収拾つくくらいの感じで。
権八:たしかにね。映画では収拾つかないぐらいになってましたもんね。
澤本:周りにそういう人います?
武藤:知り合いにはいないですけど、小さい頃普通にゴミ屋敷とかは見たことあります。
澤本:ほんとですか。だからゴミとかが捨てられないというか断捨離ができない方に代わって、ゴミを捨てたり断捨離したりしてくれる会社があるんですよね。
武藤:うんうん、ありますね。
澤本:それが断捨離パラダイスって名前なんですよね。その会社に勤めてらっしゃる方とその捨てられない方々とのお話みたいな。
武藤:そうです。で、そこで働き始める主人公と、みたいなところもあります。
権八:武藤さんは何か捨てられないものあります?映画の中でもそういうシーン出てくるじゃないですか。まず依頼者に、捨てていいものと捨てちゃいけないものを分けてください、みたいな。僕あの時点で結構困るなと思ったんですよ。わりと物取っときたい派なので。すごいたくさん家に取ってある。何かあります?
武藤:わたしは原稿ですね。気象予報士のお仕事で原稿を自分で書いて読んでた時期があったんですけど、その時の原稿は結構取ってあるかもしれないですね。
権八:番組とかで使ったやつですか?
武藤:そうです。自分が書いた原稿は見直したりとか自分のために取っとこうみたいな感じで捨てられないです。すごい溜まっていくんですけど、そういうのはあるかもしれないですね。あとはやっぱAKB48の時の生誕祭とかでファンの方が飾ってくれたグッズとかは持って帰ってきてて。大きいので広げて飾るとかはできないんですけど、捨てずに取っておいてます。
権八:それファンからしたらすごいうれしいですよね。
澤本:大喜びですよ。
武藤:でも12年いたのでそれなりにあるんですよ。
権八:そうですよね。めっちゃスペース取りません?それ。
武藤:そうなんですよ。しかも妹もAKB48メンバーなので。妹も取っておいてるからとんでもない量あるんですよ。でも親も捨てろとも絶対言わないですし。二人で全部取っておいてるから相当な量が。
権八:それはご自身がいた部屋に置いてあるんですか、今も。
武藤:そうですそうです。
権八:でも聞いてると、それは思いがこもっているものとか、自分が一生懸命頑張ったものとか、そういうものですね。
武藤:そういうのは取っておいちゃいますね。他は結構捨てちゃいますけど。
権八:そうですか。
澤本:でも映画の中で、自分で捨てられないからもう捨てるの勝手に決めてって言うじゃないですか。あの気持ちわかります?
武藤:あー……いやでも、あそこまでいろいろ言われて溜め込んじゃった人なら、そうなっちゃったりするのかなっていう気持ちはわかります。
澤本:なんかあの時の言い方とかすごく好きだったんですよね。
武藤:もうすべてが抜けた感じですよね。もうどうにでもなれじゃないですけど。「こんなに私にいろいろ言ってきてどうなんだ」みたいなところはあったりするのかなって思ったりとか。
権八:そこからの展開が本当にね。だからあれが本当にクライマックスですね。ゾクゾクしました。主役の篠田さんからね、「捨てるの捨てないの?」みたいなシーンがあって、そこがもうね素晴らしかったですね。あの間合いといい表情といいね。
武藤:ありがとうございます。
澤本:先生やってる時と彼氏さんといる時のギャップがすごかったですよね。
武藤:そういうのも面白かったです。私はああいう場面があったら飲み込んだりとかしないので、「いやー……万莉子大変だっただろうなあ……」って思いながら台本読んだりしてました。
権八:彼氏が「万莉子には美しくあってほしい」みたいなこと言って、ちょっと間があって「わかった」って言うじゃないですか。あのあと取り返しつかないことを言うと思ったんですよ。言わないけどね。あそこもまたね、グッとお客さんは引きつけるなと。なんか結構ネタバレなこといっぱい言ってるけど大丈夫かな。
武藤:大丈夫ですよ、カットしてくれますから(笑)。
権八:カットされたら話してる意味ないじゃん(笑)。ということで改めまして、この『断捨離パラダイス』ぜひ皆さん見てください。
武藤:はい、よろしくお願いします。面白いです!
<次回につづく>