東京アートディレクターズクラブによる2023年度のADC賞の審査結果が11月1日、発表された。今年、グランプリに選ばれたのは中村勇吾氏によるPlayStation、Steamのビデオゲーム「HUMANITY」。一匹の柴犬を操作し、人類を導くパズルアクションゲームで2023年5月に発売された。
ADC賞とは、優れた日本のアートディレクション作品を幅広く募集し称える賞。審査員長は原研哉氏が務め、審査は東京アートディレクターズクラブの全会員によって行われる。本年度は2022年6月から2023年5月までに日本国内にて発表、使用、掲載された作品が対象となっている。
受賞作品などを展示する「日本のアートディレクション展2023」は、11月1日からギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催される。以後、長野・石川にも巡回予定。
各賞の受賞作品は以下のとおり。
ADCグランプリ
- ・PlayStation、Steam「HUMANITY」ビデオゲーム
- 中村勇吾(アートディレクター)
ADC会員賞
- ・OUR FAVOURITE SHOP「KAZUNARI HATTORI AT OFS GALLERY」ポスター
- 服部一成(アートディレクター)
- ・キギ「KIGI 10TH “all is graphics”」ジェネラルグラフィック、環境空間
- 植原亮輔(アートディレクター)、渡邉良重(アートディレクター)
原弘賞
- ・集英社
- 「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!」ブック&エディトリアル
- 柿木原政広(アートディレクター)、岡本正史(クリエイティブディレクター)
ADC賞
- ・広告電通賞審議会「walk, walk,」ポスター、ジェネラルグラフィック
- 関戸貴美子(アートディレクター)、岩崎宏俊(アーティスト)
- ・凸版印刷「グラフィックトライアル / 5 SISTERS」ポスター
- 田中良治(アートディレクター)
- ・サントリー「サントリー天然水」ウェブサイト
- 鎌谷聡次郎(フィルムディレクター)、菅野薫(クリエイティブディレクター)、鎌田貴史(ウェブデザイナー)
- ・静岡市「静岡市プラモデル化計画」環境空間
- 永井貴浩(アートディレクター)
- ・博報堂「広告 Vol.413-417」ブック&エディトリアル
- 上西祐理(アートディレクター)、加瀬透(アートディレクター)、牧寿次郎(アートディレクター)、小野直紀(クリエイティブディレクター)
- ・ユニクロ「母の日・父の日」新聞広告
- 玉置太一(アートディレクター)
- ・日本放送協会「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」テレビ番組
- 藤井亮(アートディレクター/フィルムディレクター)
- ・JRグループ「MY JAPAN RAILWAY」ジェネラルグラフィック、ウェブアプリ
- 加藤寛之(アートディレクター)、畠山大介(アートディレクター)、STATION STAMP design team(デザイナー)
- ・森永乳業「マウントレーニア」コマーシャルフィルム
- 塚本哲也(アートディレクター)、大野大樹(フィルムディレクター)、尾上永晃(クリエイティブディレクター)
- ・MAKI Gallery「Pointed」ポスター
- 後智仁(アートディレクター)