パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は11月中に、電子マネー「majica(マジカ)」のスマートフォンアプリの商品評価機能を強化する。アプリ会員から高評価を受けた商品を割り引きするサービスも開始する。「majica」会員数は約1300万人。
サービス名は「マジボイス」。商品評価は、店舗で扱う約10万点のうち、売れ筋のものなど常時5万点に対して付けられるようにする。メーカー品と自主企画品(PB)の双方が対象。購入したものに対して「いいよ!」(高評価)と「ビミョー」(低評価)の二択で評価できるほか、購入していない商品も含めて、自由にコメントを付けられるようにする。
高評価を集めた商品を割り引きする取り組みも始める。対象商品は「majica」アプリ上で利用者に通知するほか、店頭でも来店客にわかるよう掲示物などを出す予定。割引率について、PPIH上席執行役員の森谷健史氏は、「機械的に何%下げるといったことは言えないが、ふだんからご購入いただいているお客さまには、『安い』と感じていただけるようなプライシング(値付け)をする」と話す。
低評価が集まった商品は改善を図っていくが、取り扱いをやめる可能性もある。
「いただいた評価やコメントなどを基に、商品内容の刷新や価格変更などをしていくが、対応しても評価が上がらないものも出てくると考えている。その場合は、取り扱いをやめる、といったことも含めて、お客さまに対しては、正直にお伝えしていく」(森谷氏)
「majica」上には、これまでも一部商品の口コミやランキングが確認できる機能「majica PLUS」があった。また、特設Webサイト「ダメ出しの殿堂」も商品に対する不満や要望を投稿できるサービスだ。
「口コミや“ダメ出し”をいただくという点では同じで、(majica PLUSからは)一部機能を引き継いでいるが、今回改めて『顧客最優先主義』という企業原理を踏まえて作り直した。これまでの口コミ投稿とは異なるものという見方をしている」(森谷氏)