ベネッセホールディングスは11月6日、AI(人口知能)技術を活用したWeb広告支援などを手がけるガラパゴス(東京・千代田)に出資し、資本業務提携したと発表した。全社横断で、デジタルマーケティング領域での生成AIの活用を進め、コスト削減や成果向上を図る。
昨年立ち上げたコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じて出資した。投資期間は5年で、出資総額は最大50億円。出資割合は数パーセント~15%という。これまで、エンジニア養成スクールのコードクリサリス、音声認識・自然言語解析処理システムを提供するHmcomm(エイチエムコム)などに出資。ガラパゴスで10社めとなる。
ガラパゴスは2009年設立。月間で200万件以上のランディングページやバナー広告、動画広告などを分析し、コンバージョン率を高める改善提案などを行っている。
直近で出資したビービットとは、ベネッセが運営する「進研ゼミ 中学講座」のWebサイト制作でコストを4割減、制作期間を8週間から3週間に短縮したほか、人数体制を7割減らす成果を収めたという。ベネッセは11月から順次ほかのサイトでも同様の制作体制に移行し、2024年4月をめどに「進研ゼミ」のWebサイトの業務プロセスを全面的に刷新する考え。