関西電力は11月7日、岩田剛典出演の新たなWebCMを、同日より4ヶ月連続で公開すると発表した。「オール電化キャンペーン」実施の一環として、省エネ電気給湯機「エコキュート」の普及促進を目的としたもの。
新たなCMシリーズは、TikTok、YouTube Shorts、Instagram Reelsといった「縦型動画」で展開する。「ありがとう、選んでくれて」篇と題した第1弾は、同日に公開。続く3つのCMも、12月から2月まで毎月公開が予定されており、キャンペーンの認知拡大を図る狙い。計4つの動画では、岩田さんがそれぞれ4役を演じ分けている。
関西電力 ソリューション本部の村上氏は、本キャンペーンを縦型動画での実施に決めた背景について「近年の縦型動画は利用者が拡大し、若年層だけではなく30代以上の利用者まで広く支持されている点に着目した」と話す。
「広がる縦型動画の利用者層と、オール電化を検討するターゲット層に一致性を感じました。また、多くのデジタル広告やコンテンツに触れるターゲット層に届けるため、『広告だから』と意識的に避けられない方法を検討していた中で、縦型動画は“広告”としてではなく、“コンテンツ”として受け入れやすい傾向にあることから、サービスに興味を持ってもらいやすいのではないかと考え、縦型動画での展開を決めました」(関西電力 村上氏)。
しかし一方で、村上氏は「縦型動画での生活者のコンテンツ消費速度は速い傾向にあり、広告配信開始から3週間ほどで飽きられてしまうこともある。そのため、広告効果が落ちることも多い」と指摘。
このような媒体の特性を踏まえ同社は、どうすれば広告効果を落とさず、むしろ最大限に効果を発揮できる継続的な広告コミュニケーションができるかと考えたという。その結果、内容が異なる動画を1か月ごとに公開する決断に至った。
公開するCMは全部で4本。出演している岩田さんは4本それぞれで全く異なるキャラクターを演じている。そうすることで、視聴者は飽きずに新しいコンテンツを楽しむことができるのではないかと村上氏。今後、キャンペーンへの関心のさらなる高まりを期待しているという。