京都府福知山市は、パナソニック工場(大阪府門真市)の協力を得て、すべての市立小学校5年生を対象とした「SDGs社会見学」を、10月から11月にかけて実施している。
福知山市は、パナソニック ホールディングスとパナソニック プロダクションエンジニアリングとの連携した公民連携「学校給食の共創プロジェクト」により、パナソニックグループ開発の植物繊維素材「kinari」を用いて、福知山市内の森林間伐材を原材料とした「人と環境に優しい」環境配慮型学校給食食器の製品化を実現。2学期が開始する2023年9月4日のからすべての市立小中学校での使用を開始した。
今回の「SDGs社会見学」は給食食器の導入を機に、新食器の製造工程を学ぶという「環境教育」の一環として企画された。また、企業の最先端の技術に触れ、ものづくり(工業生産)への関心や理解を深める社会科教育的な狙いもあるという。
「SDGs社会見学」では、パナソニックの工場見学と合わせて、パナソニックミュージアムやガンバ大阪パナソニックスタジアムを見学する行程で、11月末までに14の小学校で実施が予定されている。
トップバッターとして門真市にあるパナソニック工場を見学した、福知山市立三和小学校の5年生からは、「パナソニック工場で食器がどうやって作られるかが分かって嬉しかった」「環境にいいものを作っていることが分かり、リサイクルすることがとても大切だと改めて思った」などの感想が寄せられた。
今後も、福知山市とパナソニックグループは、学校給食食器にとどまらず他の分野にも共同で取り組み、地域の課題解決の促進と持続的な社会の発展を目指すとしている。