30歳以下で、2年の実社会経験のあるプロフェショナルを対象とした国際賞「Young Guns 21」コンペティションの受賞者が、11月に発表となった。
Young Gunsは、1996年に米国ニューヨークを拠点とするADC(the Art Directors Club)が開始したコンペティションだ。現在は、同所を拠点とする非営利団体「The One Club」と「ADC」が合併して設立された「The One Club for Creativity」が主催。国や領域を超えてクリエイティブを評価するポートフォリオベースのコンペティションである。これまでに、ステファン・サグマイスター、レイ・イナモト、ジェームズ・ヴィクトル、ジェシカ・ウォルシュなどが受賞している。
21回目となる本年度は、デザイナー、イラストレーター、写真家、映画制作者、アニメーターなど、8か国から29人の個人およびチームが選ばれている。
日本からの参加で受賞したのは、福岡在住のデザイナー 永尾仁氏。1996年佐賀県で生まれ、2022年フォントワークス入社。個人活動では実験的な書体や、文字を軸に展開したグラフィック・アニメーションなどを手がけている。今回は個人ワークを出品し、受賞に至った。「Young Guns 21」のインタビューにおいて、10年後の展望を聞かれた永尾氏は「アートブックを集めるのが好きなので、10年後はデザインと書店の経営を両立したい」と話している。
「Young Guns 21」は、11月15日にニューヨーク・Sony Hall で授賞式を行う。