イギリス、ロンドンを拠点とするD&AD は、2024年度同賞の審査部門長と4つの部門の新設を発表した。
本年度新設されたのは、「健康&ウェルビーイング」「医療品」「ラグジュアリー」、そして「持続型インパクト」の4部門。
2022年に8つの「健康&ウェルビーイング」サブ部門が導入されたことを機に、D&ADではこの領域を強化。本年度より「健康&ウェルビーイング」と「医療品」の2部門を新設し、部門長は2022年にカンヌライオンズでヘルス・エージェンシー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたArea 23のCCOティム・ホーキー氏が務める。
「ラグジュアリー」の部門長を務めるのは、Soursop共同創設者 ラビ・アマラトゥンガ・ヒッチコック氏。Soursopは、クリエイティブな学生を対象とした新しい奨学金プログラム「グッチ・チェンジメーカーズ」などのイニシアチブを担い、ナイキやマセラティなどのクライアントの長期的なクリエイティブ・キャンペーンをディレクションしてきたエージェンシーだ。
「持続型インパクト」部門は、既存のインパクト部門とフューチャー・インパクト部門を補完するものとして新設。国連のSDGs目標の1つ以上を推進するだけでなく、長期にわたって行動、環境、社会、政策の変化を生み出す活動を評価対象とするため、応募資格期間は直近の5年間で発表されたもの(現在、活動しているもの)が対象となる。部門長は、MRMニューヨークのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるハーシュ・カパディア氏が務める。
同賞は、これをもって全40部門で審査を行う。
日本からは、テクニカルディレクター 清水幹太氏(BASSDRUM)がデジタル部門長を担当する。また、シンガポール発のビジュアル誌『WERK(ヴェルク)』の発行人として知られるテセウス・チャン氏(WORK Ptf.Ltd)がブックデザイン部門長、グローバルブランドのブラディングを数多く手がけるブライアン・コリンズ氏(COLLINS)がブランディング部門、アンドリュー・サンドス氏(Deloitte Digital、ECD)がクリエイティブ・トランスフォーメーション部門長など、グローバルの第一線で活躍するデザイナーたちが審査会に参加する。
D&ADは、現在エントリーを受付中。本年度のD&ADフェスティバルと授賞式は、5月にイギリスの芸術関連の施設が集まるサウスバンク・センター内のクイーン・エリザベス・ホール・ビルにて開催予定だ。