ギャガ新社長に元博報堂の佐藤氏
ゲームセンター事業などを傘下に置くGENDA(ジェンダ)は11月20日、映画配給のギャガを子会社化すると発表した。11月30日付で発行済株式の78%超を取得する。価額は非公表。同社グループの主軸である「プライズ ゲーム」など 、IP(=知的財産)を活用したキャラクターMD(マーチャンダイジング)ビジネスの拡大を狙う。
ギャガの新社長には、GENDA取締役CCO の佐藤雄三氏が就任する。現職との兼任。佐藤現社長の依田巽氏は代表取締役会長に就く。
佐藤氏は1986年、博報堂入社。2015年、TBWA\HAKUHODO代表取締役社長 兼CEO(最高経営責任者)、博報堂執行役員に就任。18年、博報堂プロダクツ取締役常務執行役員。GENDAには2022年4月に入社、取締役(現任)。
映画、テレビ、出版、音楽業界との結びつきが強いギャガのネットワークを活用する。GENDAの主力事業のアミューズメント施設の売上の7割がプライズゲームで、ヒット作品のプライズ(景品)の企画開発に生かす。映画館への「ミニロケ」(=スタッフを置かないゲームコーナー)や、料理・飲み物の営業力強化にも期待を寄せる。
9月14日に東京・池袋にオープンしたゲームセンター「GiGO総本店」の開店から30日間の売上高は約2億円で、同店舗では運営店舗平均を上回る8割がクレーンゲームなどの人気IPによるプライズゲームという。
20日には、2024年1月期の連結業績予想の上方修正も発表した。売上高は前回発表から11.5%増の530億円、営業利益は同16.2%増の50億円にそれぞれ修正した。41億8000万円を見込む。