配送の利便性などで相乗効果
アイスタイルは11月22日、大手ECモール「Amazon.co.jp」上に、美容系総合サイト「@cosme」の公式ストアをオープンした。「@cosme」上の口コミ情報や美容部員によるレコメンドなど、商品評価や補足情報などを拡充する。配送はアマゾンのネットワークを活用し、配達速度などの利便性も向上させる。LINEリサーチの調査結果では、「Amazon」が好きな理由として、配送の早さや、送料、注文のしやすさを挙げる人が多い。
2022年8月に締結した、米アマゾンとの資本業務提携の一環。アイスタイルは同社に対し、新株予約権などの割当を行い、約140億円を調達していた。「Amazon.co.jp」上での公式ストアの開設は当時からの計画で、Web上のほか、オフラインの各施策についても検討するとしている。
ANNA SUI(アナ スイ)、SABON(サボン)、shu uemura(シュウ ウエムラ)、Nuxe(ニュクス)、Parfums de la Bastide(パルファム ドゥ ラ バスティード)、HERA(ヘラ)、René Furterer(ルネ フルトレール)、ROGER & GALLET(ロジェ・ガレ)の高級ブランドを中心にスタートした。取り扱いブランドは今後拡充する。
口コミは画像の状態で掲載する。「@cosme」の保存機能「Like」ボタンが押された数の多いもので、直近6カ月以内、購入者の投稿のみに限定したものから選別する。美容部員による使用感なども商品の写真などと共に紹介する。
「Amazon.co.jp」にとっても、女性客を招く後押しになりそうだ。LINEリサーチのECモールの人気調査では、同サービスで「一番好きなインターネットショッピングのサービス」として1位だったが、性別でみると女性は「楽天市場」と答える傾向が高く、30〜50歳代女性では同サービスがAmazonを抜いてトップだった。10歳代〜20歳代ではebay Japan運営の「Qoo10」も挙がり、10歳代でAmazonに次いで2位となっている。