11月16日に放送された「ベストヒット歌謡祭2023」(読売テレビ・日本テレビ系)を告知する交通広告が、SNSで話題を呼んだ。
「ベストヒット歌謡祭」は、2003年から毎年11月に生放送されている読売テレビ制作の音楽特別番組。今回、番組告知の一環として「招待状」と「招待状への返事」をモチーフとした交通広告を掲出した。
一度目に話題となったのが、第一弾として既に出演を発表していたNMB48を除く24組に宛てた「招待状広告」だ。
例えば、ゆずはデビュー前から定例路上ライブを行っていた場所の最寄り駅である関内駅、BE:FIRSTはオーディション「THE FIRST」の合宿が行われていた富士山駅、JO1とINIは、1stファンミーティングを行った会場の最寄りであるみなとみらい駅、なにわ男子はデビュー前からの聖地である「大阪松竹座」の最寄り的であるなんば駅。それぞれゆかりの地に、番組名は伏せた形で「ytvからの招待状」を掲出した。
そしてアンサー広告では、各アーティストからの「招待状への返信」が集結。それぞれが個性豊かに“出席”を表明した。公式SNSアカウントでの投稿は合計5万いいねを越え、掲出していた渋谷駅には途中から警備員を配置するほどの反響だったという。
今回「招待状」というコンセプトを企画したのは、読売テレビコンテンツ戦略局の手塚大貴氏だ。
「今年は番組史上初の3時間生放送(昨年までは2時間)ということもあり、出演するアーティストの数も過去最大規模となりました。そのため、アーティストの皆さまを応援し支えたファンの皆さまに喜んでいただける交通広告を掲出したい、という想いから企画がスタートしました」とその背景を話す。
「掲出場所を考えた際、どこか一カ所ではなくアーティストの皆さまのそれぞれのゆかりの地に広告を掲出しようということになり、そこに掲出する最もふさわしいクリエイティブを考えた際に、招待状というコンセプトに至りました。また、各局年末の音楽番組を放送していますが、ベストヒット歌謡祭は唯一の関西発・関西の会場からお届けする番組。遠方からいらっしゃるアーティストがほとんどで、そういった点でも招待状というクリエイティブが適しているのでは、と考えました」(手塚氏)。
一度目の招待状では番組名を伏せ、また公式からの発信も行わなかった。しかし、「ファンの方々のパワーと愛情はすさまじく、全ての招待状広告を見つけていただき、大きく拡散していただきました」と手塚氏は振り返った。
スタッフリスト
- 企画制作
- 博報堂、博報堂プロダクツ、読売テレビ
- 企画
- 手塚大貴
- CD+企画+C
- 鈴木翔
- AD
- 藤原和洋
- AE
- 前田悠