「chocoZAP」が10月のCM放送回数1位に 出店・会員増で広告投資に攻勢

SMNは11月22日、2023年10月度のテレビCM放送回数で、RIZAPグループが展開する初心者向けフィットネスジム「chocoZAP(チョコザップ)」が7075回でトップだったと発表した。同社の調べでは7000回を超えたのはリクルートの「SUUMO(スーモ)」が1月に超えたのみという。前月の9月は150位で、大きく出稿を増やした。

「chocoZAP」は全国的に出稿を増やしている。地区別では、東京地区、大阪地区、名古屋地区、札幌地区で1位。特に札幌地区でランキング入りするのは初という。福岡地区では2位だった。

会員数も急速に伸ばしている。11月14日時点のアクティブ会員数は101万人で、8月14日から26万人増加した。店舗数は1160で、全国40都道府県に出店する。週1回以上来館する人の割合は8割を超えるという。1週間以上利用が空くと、専用のスマートフォンアプリで「chocoZAPに来てください」と“土下座”する人が表示されるなど、再来訪を促す仕掛けがあるほか、11月には花王と共同で、週に1本・最大3本まで、「ヘルシア緑茶」を無料でプレゼントする施策を始めた。100万本規模で、なくなり次第終了。実施機関は11月30日まで。

RIZAPグループは、「chocoZAP」について先行投資期間と位置づける。2024年3月期第2四半期の「chocoZAP」の営業損失は29億円で、第1四半期の同28億円から続けてマイナスとした。広告出稿のほか、体組成計とヘルスケアウオッチ(腕時計型の健康活動測定器)を「スターターキット」として新規会員に配布。出店も増やした。「chocoZAP」事業の収益化は25年3月期末という。

10月度のテレビCM放送回数の2位はソフトバンクの新料金プラン「ペイトク」で4011回。9月度の304位から急伸したが、同月はソフトバンクの「PayPayポイント」が4539回で2位だった。同月の1位はKDDIの「auマネ活プラン」で、物価高などを背景に、お得さをうたうサービスと、流出防止策とみられるCMが上位だった。

3位はアリナミン製薬「アリナミンV」の3649回で、前月61位から上昇。そのほか動きの大きいものでは、前月504位から10月に6位となったバンク・オブ・イノベーションのスマートフォンゲーム「メメント・モリ」はサービス開始から1周年記念。前月684位から10位となった明治「明治プロビオヨーグルトR1」、前月861位から15位のアマゾンジャパン「Amazon プライム感謝祭2023」など、季節やイベントに合わせたものが目立った。

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