コクヨは、社内部活動「コクヨサウナ部」発の新ライフスタイルブランド「SAUNA BU(サウナブ)」を立ち上げた。サウナポーチなど6商品を11月26日(いい風呂の日)に発売する。
「コクヨサウナ部」は、2016年創部の社内部活動で、今回の新ブランドは、この部活動から派生した事業横断型組織によるもの。千駄ヶ谷で同社が運営するショップ&カフェ「THINK OF THINGS」およびオンラインショップにて販売する。
日本では2010年代から第3次サウナブームが始まっており、それに伴って企業サウナ部も増加。コクヨサウナ部は企業サウナ部の走りとして知られ、サウナに行くだけでなく、横浜にある「スカイスパYOKOHAMA」のコワーキングスペースの設計などの活動も行ってきた。現在部員は100名を超える。
2019年にはJALと共同で、企業連合「JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE」も立ち上げた。ネットワーキングやイベント企画などを中心に幅広く活動し、現在200社が加盟する。
今回の事業横断の新規事業立ち上げも、サウナを介して社内外に築いてきたネットワークから生まれた。同社のステーショナリー部門を中心に、コーポレート部門、ワークプレイス部門、さらに外部のコラボレーターも加わった横断型のプロジェクトとなっている。
発売するのは、サウナ好きのためのサウナポーチ、耐水仕様の「測量野帳」と筆記具、サウナハット、タオルなど6商品。
また、今回の商品開発にあたりサウナ・温浴施設にヒアリングをした結果、サウナ客の忘れ物に困っている施設が多いことが発覚。そこで、サウナ・温浴施設への忘れもの防止啓発ポスターも制作し、希望する施設への無料配布を行う。
コクヨでは、2021年に「長期ビジョンCCC2030」を策定し、「WORK&LIFE STYLE Company」へのシフトを推進している。ステーショナリーの事業領域を“文具”から“ライフスタイルを支える道具”と捉え直す流れの中に、今回の商品開発も位置付けられている。