明治、ローソンで容器投函すると割り引き 電通ら枠組み用意

電通は11月30日、ローソンや明治などと共同で、空き容器の回収に協力した人に割り引きクーポンを付与する実証実験を始める。東京都内のローソン3店舗に回収箱を置き、スマートフォンで商品のJANコードを読み取った上で投函すると、容量に応じて10円引きクーポンなどを付与する。

クーポンの発行対象は「明治 おいしい牛乳」で、原則として回収した商品と同じ商品が割り引きになる。明治の商品以外でも、ローソンで取り扱いのある紙パック製品にも対応し、「明治 おいしい牛乳 900ミリリットル」10円引きクーポンを付与する。発行は「LINEで応募」アカウント経由。クーポンは明治が原資を用意し、提供する。

全国牛乳容器環境協議会の統計では、2021年度の使用済み紙パック回収率は29.5%で、20年度から0.2ポイント低下した。そのうち、生協や食品スーパーなどで店頭回収されるのが半数弱。新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響もあると見られるが、14年の35.7%をピークに、ここ数年は減少傾向にあった。

回収はローソンの環境配慮型店舗「グリーンローソン(ローソン北大塚一丁目店)」(東京・豊島)のほか、オフィス街店舗として「ローソンゲートシティ大崎アトリウム店」、住宅街店舗「ローソン 四谷左門町店」(東京・新宿)の3店舗で実施する。クーポンはローソン全店舗で使用できるもので、12月1日から引き換えを始める。付与は2024年1月30日まで。

電通が企画し、子会社の電通プロモーション・プラスがシステム構築や実施を担う。事前の消費者調査では、「継続購入ブランドが5つ以上あり」「回収・リサイクル参加製品が1つ以上ある」、ロイヤルティと回収・リサイクル参加意識の両方が高い顧客群が、どの世代にも約2割存在したという。この顧客群では、回収とクーポン付与の利用意向が77%と高く、実証実験に向けて参加企業を募集していた。リサイクルはナカダイホールディングスが担当する。

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