インプレスホールディングス(HD)は11月29日、傘下で出版事業を主とするエムディエヌコーポレーション、イカロス出版、天夢人で希望退職者の募集を開始した。対象は45歳以上の正社員で、人数は定めない。期間は12月14日まで。割増退職金や再就職支援に伴う特別損失として、1億3000万円〜1億6000万円を2023年10〜12月期に計上する見込み。
出版事業の低迷や、メディアの広告収入、イベント収入の落ち込みで、人員整理に至った。直近の業績では、エムディエヌコーポレーションが担うデザインセグメントの23年7〜9月期の売上高は前年同期比21.6%減の3億7900万円で、セグメント損益は1億300万円の赤字。前年同期から損失が6000万円広がった。
イカロス出版と天夢人の航空・鉄道セグメントは売上高は同比2.4%増の6億5500万円と伸長したが、セグメント損益は1億2900万円の赤字。前年同期から損失が5200万円拡大した。インプレスHDは、両社を24年4月1日付で合併し、セグメントの収益改善を図る。