ファミリーマートは11月30日、国立代々木競技場第二体育館にて「FamilyMart FEST.(以下、ファミフェス)」を開催した。フェスを開催するのはファミリーマート初。

ファミフェスのコンセプトは、「チャレンジ大発表会」。コンビニ業界では初めてのファッションショー開催をはじめとして、ファミリーマートが行っていく新たな挑戦を紹介。今回のフェス開催を皮切りに、「さまざまな挑戦によって新しい時代のコンビニエンスストア像」を創りあげることを目指す。
ファミリーマートは「チャレンジする方のコンビニ」として、2021年から「5つのキーワード」ド(①もっと美味しく②たのしいおトク③「あなた」のうれしい④食の安全・安心、地球にもやさしい⑤わくわく働けるお店)を掲げて、様々なチャレンジを行ってきた。
ファミリーマートの言うチャレンジとは、これまでの常識にとらわれ過ぎず、「こんなことあったら嬉しい」と思えるものをどんどん生み出していくこと。ライフライン化し、当たり前の存在になっているコンビニエンスストアだからこそ、固定観念に囚われないチャレンジを大きく届けるイベントとして今回のフェス実施に至ったという。
細見社長「ファミマの新しいチャレンジへの決意を伝える」
同社代表取締役社長の細見研介氏は、今回のフェス開催について「約3年間、私たちはコロナと戦ってきた。このフェスは、コロナを克服するために戦い抜いたすべての方々への賛歌だと考えている。そして今年5月、元の生活に戻り、『普通の生活はこんなに楽しいものだったのか』とその喜びを再認識した。ファミリーマートはコロナ禍の3年の間で、国内外合わせて2万店を突破。その間もお客さまに支えられてきた。そのお客さまに感謝の気持ちを届けたい。このような想いでフェスを企画した。『ファミリーマートはチャレンジするほうのコンビニ』。このフェスを通して、当社の新しいチャレンジへの決意を伝えることができればと思う」と話した。

好きなアパレルブランドに「ファミマ」が入る日も近い
フェスと併せてファミリーマートがチャレンジの目玉として実施したのが、コンビニ業界初のファッションショー。同社では2021年より衣料品のオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」の販売を開始。「コンビニエンスウェア」はファッションデザイナーの落合宏理氏がデザインを担当し、これまでソックスやタオルハンカチ、Tシャツ、カーディガンなどを展開してきた。
今回、「コンビニエンスウェア」で新たに発売するのがスウェットやデニムなど、合計39点の新アイテム。これによって、全身でのコーディネートが可能なブランドを目指す。
同社執行役員 商品本部長の島田奈奈氏は、「今回『コンビニエンスウェア』で全身コーディネートが可能になった。好きなアパレルショップに『ファミリーマート』が入る日も近いのではないかと考えている」と述べた。

PBとしてコクヨと共同開発した文房具を発売
その他の新たなチャレンジとして実施するのは、コクヨと共同で開発した文房具の発売。「コンビニエンスウェア」の新たなブランドとして、プライベートブランド化して販売する。デザインは同じく落合宏理氏。
文房具の発売、PB化の背景にあるのは大きく3つ。①明確な価値を持った商品の伸長していること、②機能価値だけでなく、自分らしさの表現アイテムとして所有するようになった生活者が増えていること、③コロナ禍を経て、ライフとワークの境界が以前より曖昧になったことで、暮らしになじむ文具への嗜好性が高まったこと、を挙げている。
このような生活者ニーズに寄り添うことが求められるなか、今回発売する文房具は、緊急時の需要に対応した「間に合わせるため」の商品ラインナップから、生活者自身が「選んで買う」に「選好品」にシフトチェンジを目指す。「コンビニエンスウェア」としてプライベートブランド化いたします。ファッションで捉えた“欲しいものを買いに行く”ニーズを、ライフスタイル全般に拡張するとしている。
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大手メーカーの商品がファミマ仕様になって発売
ファミフェスの開催を記念し、各メーカーとコラボレーションも実施。11月30日現在で、ロッテ「パイの実」、月桂冠「月桂冠」、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ香るエール」「烏龍茶」、アサヒ飲料「ワンダモーニングショット」、日本コカ・コーラ「い・ろ・は・す もも」の6ブランドとのコラボレーションが決まっている。今後も展開ブランドが増えていく予定。
コラボした商品はファミリーマート限定のオリジナルパッケージで、12月4日から順次登場。数量限定で発売する。
商品本部長の島田氏は「デザインを変えることで、お客さまと新たなコミュケーションを生んでいけたら」と言及した。
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