日本プロモーショナル・マーケティング協会(JPM)は11月29日、クリエイティブが優れたPOPや店頭什器を顕彰する「JPM POPクリエイティブ・アワード」の最終審査を行い、各賞を選定した。最高賞の経済産業大臣賞には、パナソニックの「リアモニ什器」(出品:美工)が選ばれた。
JPM協会展は、「JPM POP クリエイティブ・アワード」「JPMプランニング・ソリューション・アワード」「ヤングクリエイティブ・アワード」「販促見本市」で構成した、プロモーションの総合展。2023年で52回目の開催となる。
最高賞は、「JPM POP クリエイティブ・アワード」の第三次・最終審査員の協議により、金賞受賞作品の中から選出される。主な審査基準は、①購買行動を起こさせるソリューション力に優れていること、②独創的なコンセプトであること、③消費者利益視点が鮮明であることの3点。また昨今の審査では、環境配慮など、変化する消費者の趣向に対する価値提供が行われているか、体験価値を高めるものか、といった観点からの審査も行われている。
今回、最高賞を受賞したパナソニックによる「リアモニ什器」は、実物大の冷蔵庫に見立てた大型モニター上の「鮮度」「使いやすさ」「省エネ」のカテゴリから、関心度の高い内容を選択すると、動画で解説が流れるというもの。モニター横に並ぶ各カテゴリのカードに手をかざすことで、非接触で選択することができる。
これまで店頭での冷蔵庫の展示では、目の前で実際に冷蔵庫を開けて中を見せたり、収納イメージを見せる、また機械設計などを強調して訴求していた。受賞した「リアモニ什器」は、従来のツールと比較した時のリアリティと説得力などが評価された。
審査員特別賞には、アルビオンの「コフレ演出セット」(出品会社:東洋紙業)が選ばれた。限定品のコフレをディスプレイする演出什器で、年末のショーウィンドウをイメージして制作。販売時期がクリスマスシーズンにもかかることから、プレゼント感もプラスしたと制作チーム。バックボードの奥行きのある表現や、メインとなるポーチを引き立てる両サイドのアクセントなど、細部まで評価された。
出品された全作品のほか、「JPM POP クリエイティブ・アワード」「JPM プランニング・ソリューション・アワード」「JPM ヤングクリエイティブ・アワード」の入賞作品などを展示する「日本プロモーショナル・マーケティング協会展2023」を11月29日より3日間、東京都立産業貿易センター浜松町館(東京都港区)で開催された。
その他の入賞作品は、日本プロモーショナル・マーケティング協会Webサイトのトップページから「JPM SHOWサイト」で詳細を案内している。