日本パブリックリレーションズ協会は12月4日、優れたPR事例を選考・顕彰する「PRアワードグランプリ2023」の受賞作品を発表した。グランプリはOn-Coの「非流通空き家を借り手の想いで動かす『さかさま不動産』～逆転の発想で挑戦を応援するまちづくりへ～」が受賞。このほかに「ゴールド」2件、「シルバー」6件、「ブロンズ」7件、「奨励賞」1件が決定した。
「さかさま不動産」は、物件情報が並ぶ不動産の従来型とは逆で、借り手の目標や想いをウェブサイトに掲載し、貸主を募集する不動産ウェブサービス。社会課題に見出した斬新な PR 発想が評価され、審査委員の満場一致によりグランプリに選出された。
審査員長を務めた本田哲也氏は、「グランプリ受賞プロジェクトのコンセプトでもある『さかさま』は、パブリックリレーションズの本質的な視座のひとつでもあります。世の中に横たわる様々な課題を『さかさま』から捉えることで、新たな景色が広がることがある。まさに、このように社会を捉えることこそ、これからのPRプロフェッショナルに求められる、重要なアプローチだと思います」と講評を述べた。
今回の「PRアワードグランプリ2023」には96件のエントリーがあり、12月13日に時事通信ホールにて表彰式と受賞者プレゼンテーションが予定されている。
各賞の結果は以下のとおり。
- ＜グランプリ＞
- ・非流通空き家を借り手の想いで動かす「さかさま不動産」
- ～逆転の発想で挑戦を応援するまちづくりへ～
- エントリー会社：On-Co
- 事業主体：On-Co
- ＜ゴールド＞
- ・日本に眠る5兆円の敷金をスタートアップの成長資金に変える
- 「敷金を成長資金に。プロジェクト」
- エントリー会社：はずむ
- 事業主体：日商保
- ・守るのは、頭と地球。 HOTAMET
- エントリー会社：甲子化学工業／猿払村／TBWA HAKUHODO
- 事業主体：甲子化学工業／猿払村／TBWA HAKUHODO
- ＜シルバー＞
- ・水族館の水槽を、サステナブルファッションを通じた海洋保全提唱の場に
- 『サンゴショーウィンドウ』
- エントリー会社：博報堂／オズマピーアール
- 事業主体：海遊館
- ・日清食品の「最適化栄養食事業」
- エントリー会社：博報堂
- 事業主体：日清食品
- ・夏、子どもの高さは大人より7℃も暑い!
- グリーン ダ・カ・ラの熱中症対策啓発「こども気温」プロジェクト
- エントリー会社：サントリー食品インターナショナル／電通／電通PRコンサルティング
- 事業主体：サントリー食品インターナショナル
- ・こどもの朝食欠食・孤食問題をこども食堂と共に解決
- 「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」
- エントリー会社：プラップジャパン
- 事業主体：日本ケロッグ
- ・ジュエリーそのものを見てほしい。
- ブランド名を伏せて現れた謎のジュエリーショップ『匿名宝飾店』
- エントリー会社：エフ・ディ・シィ・プロダクツ
- 事業主体：エフ・ディ・シィ・プロダクツ
- うま味調味料「味の素」統合PR
- ～50年もの誤解を乗り越え、食と健康の課題解決へ～
- エントリー会社：Edelman Japan
- 事業主体：味の素
- ＜ブロンズ＞
- ・「全員広報」が叶えた住宅診断マーケットの創出
- エントリー会社：さくら事務所
- 事業主体：さくら事務所
- ・気づいていたけど、みんなが諦めていた“子遊び疲労”解消へ。
- 整体つきキッズパーク「ホグシーランド」
- エントリー会社：オズマピーアール
- 事業主体：ピップ
- ・冷凍餃子フライパンチャレンジ
- ～1つのクレーム投稿から始まった「永久改良」の共創活動～
- エントリー会社：本田事務所
- 事業主体：味の素冷凍食品
- ・建築現場の労働災害“0”を目指した「ラジオ体操 第バ」
- エントリー会社：モバーシャル／東北新社
- 事業主体：東急建設
- ・「かわいい!」だlけだと思ってない?
- 「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」
- エントリー会社：博報堂ケトル
- 事業主体：ＷＷＦジャパン
- ・酪農家と子どもを救うソーシャルアクション【土日ミルク】
- -給食のない休日は、おうちで牛乳を飲もう-
- エントリー会社：オズマピーアール
- 事業主体：Jミルク
- ・循循環型社会の実現に向けて、地方自治体がメルカリに“まだ使える”粗大ごみ・備品を出品
- エントリー会社：メルカリ
- 事業主体：メルカリ
- ＜奨励賞＞
- ・メディア専用デジタルプラットフォーム
- 「PR Relate」活用による新たな広報の価値づくり
- エントリー会社：パナソニック
- 事業主体：パナソニック デザイン本部 コミュニケーションデザインセンター
