日産自動車は11月30日、4人組バンドのDISH//とのコラボレーション企画「Drive Letter」を開始した。
企画の一環として、同日には、DISH//が書き下ろしたオリジナル楽曲「Dreamer Drivers」のミュージックビデオを公開。各メンバーにスポットを当てたスペシャルムービーや没入型ドライブムービー「A cappella Drive inspired by 360°safety assist」も同時公開した。
日産の担当者によると、本企画は「クルマを通じて少しでも多くの人の背中を押したい」との想いから生まれたコラボレーション。若い世代を中心に強い支持を誇るDISH//のエネルギッシュで前向きな姿勢が、日産のメッセージとシンクロする形となった。
ミュージックビデオでは、便箋とクルマの鍵のみを渡されたメンバーが、それぞれの大切な人を思い浮かべてクルマに乗り込む。目的地に近づくにつれ、手紙を書き直したり、回り道をしたりするメンバー。再びクルマを走らせ、大切な人との思い出の場所で再会し、一緒にドライブをしながら、目的地で手紙を読み上げる内容となっている。
日産の担当者は、「4人のメンバーがそれぞれ等身大の姿を見せ、力強いメッセージが込められた歌詞を通じて、一歩踏みだす勇気を与えられるプロジェクトになって欲しいと思っています。公開後は、SNSを中心に『元気になれる』『クルマで出かけたくなった』など、想定を超える反響が集まっています」と、話した。
また、制作に携わった、TBWA\HAKUHODOのコピーライター 望月瑠海氏は、「アーティストとしてのDISH//は描かずに、4人の若者を描くこと。設定をつくり、演技してもらおうとはせずに、それぞれの自然なストーリーを大事にしました」と話す。
「目的地で待つ人も、手紙に綴る想いも、すべてがリアルなエピソードです。中には、疎遠になってしまった実の弟のもとへ行くメンバーの姿もありました。大切な人に会った4人は、ステージの上とは少し違う、柔らかい表情をしていました。もうすぐ2023年も終わりますが、視聴者がこれまで心に留めていた想いと向き合うきっかけとなったら嬉しいです」(望月氏)。
さらに、昨今のデジタル化に伴って、相手への想いはスマートフォンなどでも簡単に伝えられるようになっている。本企画はデジタル上のつながりが当たり前になった人々へ、「クルマで会いに行き、伝えた方がもっと届く」観点を届ける作品として、望月氏はある裏テーマを大切にしたという。
「制作を進めるにあたって、密かに大切にしていたことは、クルマの走る瞬間だけでなく、止まる瞬間も描くことです。赤信号で止まったり、道の端で駐車したり。一見、無駄に思える時間も、気持ちと向き合う大事な時間だと思います。人の感情といっしょに動いていく、クルマの姿にこだわりながらつくり上げました」(望月氏)。
スタッフリスト
- 企画制作
- TBWA\HAKUHODO、TYO
- 企画+C
- 望月瑠海
- 企画+AD
- 戸矢渚
- 企画
- 加藤卓
- CD
- 荒井信洋
- STPL
- 松本壮一郎、戸川凌、茂木佑菜
- CPr
- 井上音夢
- Pr
- 木村一貴、和田泰明
- PM
- 飯田瞳、南雄斗
- 監督
- 井樫彩
- シューティングディレクター
- 阿比留拓郎
- 撮影
- 川口雄介
- 照明
- 沼田章宏
- 美術
- 内田紫織
- PRプランナー
- 加藤卓
- AE
- 関谷俊博、木村賢吾、長谷川達哉、鶴田壮太郎、岩田藍洸、田嶋幸志
- 出演
- DISH//