米グーグルは、アクセス解析ツール「Google Analytics 4(GA4)」の「レポート」機能から、端末を横断した行動データを収集していた「Googleシグナル」を削除すると発表した。2024年2月12日に実施予定。
「Googleシグナル」は、Googleアカウントにログインしている利用者から同意の下、収集しているデータ。設定で「Googleシグナル」の利用を有効にしている場合、「GA4」では、Webサイトやスマートフォンアプリでの行動(イベント)データをその利用者のGoogleアカウントと関連づけ、異なる端末からアクセスしたりアプリを利用したりしても、同一人物として扱えるようにしている。
今回の削除で、性別や年齢層などのデモグラフィック属性や、やグーグルが分類する興味・関心分野(=インタレストカテゴリー)が表示されなくなるとみられる。グーグルは「どのように影響するかは、『GoogleシグナルをレポートIDに含める』オプションを無効にすることで確認できる」とした。
影響範囲は「レポート」機能のみで、GA4で有効な場合は収集を続ける。リマーケティングやコンバージョン最適化など広告での使用も継続する。
「GA4」のレポート機能は、Webサイトやアプリの事業上の目標や、ユーザーの年齢や興味・関心、仕様端末、アプリのバージョンなどに基づくユーザーの分析結果などを表示する。事前に設定済みのもののほか、カスタマイズすることもできる。