専門店スタイルで売上120%増狙う イオンリテール、本格導入2店舗め

イオンスタイル各務原インターにも導入

イオンリテールは12月15日、衣料品売り場を年齢や用途別に6つのコーナーに分けて展開する「専門店モデル」を、イオンスタイル各務原インター(岐阜県各務原市)に導入する。今年4月から実証を行ったイオン船橋店(千葉県船橋市)では、11月末までの売上で前年比約110%を達成。10月から本格導入を始めたイオン浦和美園店(さいたま市)でも2カ月の売上は同約110%増となった。岐阜県での導入第1号となる同店でもオープンから1年間で同120%の売上達成を目指す。

写真 店舗・商業施設 イオン ファミリー向け商品がそろう「デイリーカジュアル」(イメージ)
ファミリー向け商品がそろう「デイリーカジュアル」(イメージ)

同社は豊富な品そろえを強みとする一方、従来の「メンズ」、「レディス」で分けたコーナーでは「欲しい商品がどこにあるのか探しにくい」という声もあった。そこで、顧客が目当ての商品にたどり着きやすいように年齢や用途ごとに売り場を分割し、それぞれのコーナーを壁で仕切って個別の専門店のように見立てた「専門店モデル」を考案。イオンスタイル各務原インターはモールが強い店舗で幅広い客層が見込めることから、同県最初の導入店として選ばれた。

6つの専門店には、ファミリー向けの「デイリーカジュアル」、ビジネスやフォーマルの「オケージョン」などを用意。従来店ではZ世代の利用が比較的少ないという課題もあったため、Z世代向けの「ネクストエイジ」も展開し、カジュアルアイテムにトレンドを組み合わせた提案を行う。

写真 店舗・商業施設 Z世代のニーズを取り込む「ネクストエイジ」(イメージ)
Z世代のニーズを取り込む「ネクストエイジ」(イメージ)

従来は「メンズ」、「レディス」でそれぞれ責任者を配置していたが、専門店モデルでは6つのコーナーごとに責任者を設けるスタイルに変更。責任の領域が明確化したことで、各責任者のモチベーション向上につながると期待している。

利用客が多い「デイリーカジュアル」に「セルフレジ」を導入したほか、スーツの採寸など顧客の要望を聞く機会が多い「オケージョン」には「タブレット型レジ(クラウドPOSレジ)」を導入。これらのレジは専門店モデルの展開と同時に初めて採用され、イオン船橋店の「オケージョン」では、スーツの月間売上と販売点数で全国1位となった従業員もいるなど効果を発揮している。

実データ グラフィック 6つのテーマに沿ったコーナーを展開するイオンスタイル各務原インター フロアガイド
6つのテーマに沿ったコーナーを展開するイオンスタイル各務原インター。同フロアに衣料品レンタル専門店「ルルティ」も展開。

ファッションフロアでは、Z世代やミレニアム世代を中心とした「できるだけモノを所有しない」ライフスタイルに応えるため、同社が運営する衣料品レンタル専門店「LULUTI(ルルティ)」も出店する。主に女性客がターゲットで、ドレスなど166種類のレディス商品をそろえる。

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