食糧難の海外展開も視野
ユカシカド(東京都渋谷区)は、栄養検査キットと栄養食をセットで提供する新サービス「TYPE FOOD」の先行予約販売を12月13日から開始した。ターゲットはアスリートから健康に気を配る家庭まで幅広く設定し、自治体や海外への展開も視野に入れる。一般販売は2024年3月から開始予定。
完全栄養食をうたう商品は多いが、必要な栄養素は環境や体質によって一人ひとり異なるため、自身に合った選択が難しいという課題があった。検査キットの販売でそれらの課題を解決し、栄養食品の購買にもつながるとみている。
今回のサービスで新たに開発した検査キット「MY TYPE」は、ユーザー自身で行える尿検査で必要な栄養素を把握できる。試験紙を尿に浸し、専用のスマホアプリで撮影することで、約10秒で解析可能。必要な栄養素は5つの「栄養TYPE」に分類し、タイプごとに異なる栄養素が含まれた350種類(70品×5タイプ)の栄養食品を選択できる。
検査キットは2回分1000円(税込)。栄養食品は別売りで、カレー、蒸しパン、ドレッシングなどをラインナップ。食品だけを購入することもできる。
先行販売はECサイト限定だが、一般販売ではコンビニやレストランなどで店頭販売も行う。美濃部慎也CEOは、外食産業に進出して自社で同サービスを訴求する将来像も示した。
13日にTRUNK HOTEL(東京都渋谷区)で実施した新サービス発表会ではゲストとして女優の松嶋尚美氏と矢田亜希子氏が参加。自身や家族の食生活に関するゲストトークを行ったほか、事前の検査結果をもとに提供された栄養食品を試食した。