※本記事は月刊『宣伝会議』12月号の転載記事です。
Mellow
取締役CTO兼CMO
森口 拓也氏
移動販売車と空きスペースのマッチング&開業サポート
キッチンカーをはじめとする移動販売業者と、出店場所である空きスペースのマッチングを行うプラットフォームサービス「SHOP STOP」を開発・運営するMellow。同サービスは、オフィス街、住居エリア、公園などの土地オーナーから直接場所を借り受け、出店場所を移動販売の事業者に紹介。事業者の売上の15%を受け取り、その数%をオーナーに還元するというビジネスモデルだ。
マッチングそのものだけでなく、同社では法的基準に準拠した出店のための手続き代行や、商材に合った出店場所の提案なども行っている。個人事業主であることが多いキッチンカーの事業者にとっては、スムーズで効率的な出店のためのサポートが受けられることが大きなメリットだ。加えて、消費者は「SHOP STOP」上で近くの移動販売車の情報やメニューを確認でき、集客や顧客接点の創出という役割も併せ持っている。
現在、営業場所1100カ所以上、登録店舗数約2800店(2023年9月末時点)と2016年の創業以来、その数を広げてきた。新型コロナウイルスの5類移行による対面授業再開に伴い、大学からの導入要請も増加。2023年8月には、移動販売車登録台数とスペース運営数が前年同月比で1.6倍に伸長した。
代表取締役社長兼CEOの石澤正芳氏は、かつて自らが移動販売車でカフェを経営していた経験を持つ。駐車違反になる恐れもあることから、営業できる場所が見つからないという課題に直面。当時、勤めていたイベント会社で現在のビジネスモデルの前身となる事業を始めた経験から、移動販売ビジネスのDXに着目し、2016年に森口拓也氏(現・取締役CTO兼CMO)らとMellowを共同創業した。
森口氏は創業の背景について「消費者からすると、いつ・どこに・どんなメニューの移動販売車が来ているかわからないという不便さがあり、事業者からすると営業スペースを見つける大変さがあり、土地のオーナーは管理の煩雑さがある。それぞれの立場が抱える複雑性をいかに解決するかが、移動販売ビジネスの市場を拡大するためには重要な要因であると考えました」と語る。
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『宣伝会議』12月号(11月1日発売)
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- 業種・施策別にトップマーケターが解説!
- マーケティング活動
- KPIの設計と運用
- 〇AI全盛の今、マーケターに求められる
- ビジネスを成長させる「一段上」の視点
- 今西陽介氏
- 〇認知から購入まで距離がある商材は
- どのようにKPIを管理すべき?
- 川島佑太氏
- 〇縁をひとつも無駄にしない!
- KPIは顧客との「対話」のための道標
- 松下沙彩氏
- 〇マス媒体×デジタル媒体における
- 事業起点のリソース配分の考え方
- 南坊泰司氏
- 〇Brand・Trust・Demandの3つの観点で
- フルファネルのアプローチ状況を補足
- 渡邊隆尚氏
- 〇「なんとなくの運用」を脱する!
- サービス獲得につなげるSNS活用
- 西川貴規氏
- 〇どこまで共有、どうやって連携?
- 外部パートナーとのKPI共有
- 田中奏真氏
- 〇適切な戦略・戦術でKPIは決まる!
- 中小企業のマーケティング
- 大森研治氏
- 特集2
- バズるだけでは終わらせない!
- SNSマーケティングの成功事例
- 特集3
- 商品を魅力的に見せる!
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- 特別企画
- 第61回「宣伝会議賞」