味の素は12月19日から、「スマホを置いて、食卓の会話を灯そう。」をテーマに、「団ランランタン」プロジェクトを開始。プロジェクトの一環として、12月19日発行の読売新聞北海道支社版と朝日新聞北海道支社版にライトをつけたスマートフォンと組み合わせるとランタンになる新聞広告を掲載した。
「団ランランタン」プロジェクトは、家族の温かい団らんが増えるクリスマスを前に、社会課題の中で近年顕在化してきているファビング問題に着目し、食卓の会話を促すことを目的としている。
ファビングとは、電話(phone)と冷たくあしらうこと(snubbing)を合わせた言葉で、スマートフォン等に気を取られて目の前の話し相手を無視することを指す。総務省統計局の社会生活基本調査結果によると、1日に6時間以上スマートフォン・パソコンを使用している人の割合は、2016年は9.3%、2021年は30.9%と、5年で3倍以上増加しており、スマホへの依存度が高まっている。
そこで同社は、「団ランランタン」プロジェクトによって、スマホを食卓に置くきっかけをつくり会話を促すことで、ファビングのない“共食”の喜びを提案する。
新聞広告を掲載する地域は、家族団らんなどの「休養・くつろぎ時間(週平均)」が日本で最も長い地域である北海道を選定したという。
本プロジェクトのクリエイティブディレクター・アートディレクターを務めた博報堂の永井大介氏は、「ライトをつける前と後で、絵とメッセージが変化することでストーリーが生まれ、会話がよりはずむように表現にこだわりました」とコメント。
ランタンシェードのデザインは、2018年の「国際女性デー」で世界12人の女性アーティストに選出された、人気切り絵作家の、たけうち ちひろ氏が作成した。
また、12月19日~24日の期間、北海道のレストラン・カフェ10店舗で「団ランランタン」イベントを開催。対象店舗では、スマホをテーブルに置いて、ランタンの灯りで食事と会話を楽しめるだけでなく、一部店舗ではSNS投稿によるドリンクサービスや割引も実施している。
スタッフリスト
- 企画制作
- 博報堂+博報堂プロダクツ+東京アドデザイナース
- ECD
- 福島和人
- CD+AD
- 永井大介
- 企画
- 小林優介
- C
- 松村紘世
- AD
- 竹内彰太郎
- D
- 福見光洋
- Pr
- 田代智裕
- 撮影
- 島村朋子
- ST
- 安藤穂果
- PRプランナー
- 根本崚佑
- AE
- 戸塚順之、玉井和幸、佐藤恒子、戸柏友貴乃
- レタッチャー
- 波多野明
- 切り絵作家
- たけうちちひろ