サントリーは、GREEN DA・KA・RAのWebムービーを2023年11月に公開。そして「冬ダカラ!意外と汗かく冬のカラダに」をキャッチフレーズに、駅構内や電車内での交通広告を展開している。
Webムービーと交通広告で展開されているポスターや中吊りには、CMで草彅剛さんが演じている「やさしいマン」がイラストで登場。冬のこの時期に、電車やお風呂やこたつで思いがけず汗をかいている様子が描かれている。
「GREEN DA・KA・RAなどスポーツドリンクは夏の汗をかく季節のための飲み物だという認識がありますが、実際は冬でも電車やお風呂など汗を意外とかいているものです。それをやさしく、わかりやすく、やさしいマンが教えてあげるのはどうだろうということから、グラフィックとWebムービーを提案し、企画がスタートしました」と、アートディレクター 佐野研二郎氏。
GREEN DA・KA・RAでは、2022年4月より草彅さんがキャラクターを務めている。Webムービーでは声で出演している草彅さんだが、グラフィックではイラストで表現されている。今回キャッチフレーズまでもイラストだけで展開した理由を、佐野氏は次のように話す。
「今回は『温かさ』をテーマにしようと思いました。リビング、お風呂、満員電車など意外と汗をかくシチュエーションをいくつか考えましたが写真にするより、レイモン・サヴィニャック(フランスのポスター画家)のようにあえて全てイラストレーションにしたほうがより暑さと温かさがでて、商品ボトルに目がいくのではないかと考えました。そのため『冬ダカラ』などのコピーもイラストレーションにして、徹底しようと思いました」
イラストレーションは、雑誌『ブルータス』などで活躍する高橋将貴さん。絵の具の厚みは「温かさ」と関係すると思い、高橋さんの昔の映画の看板のような無骨なタッチが今回の表現には合っていることから依頼をしたという。
駅のアドボードやポスター、電車内での掲出など、交通広告ではさまざまな媒体を活用。中でも、電車内の窓上の横長の媒体に入れた満員電車のビジュアルは、実際のシチュエーションと相まって効果的だったと感じている。
「ファンの方はもちろん、このようなイラストレーションが看板や電車の中で全面になっているものはあまりないため、結構目立っていたと思います。2023年の夏は記録的な猛暑でGREEN DA・KA・RAは売れたのでその勢いは秋と冬も続いているようです。
グリーンダカラちゃんのシリーズからやさしいマンへと変わりましたが広がり続けているGREEN DA・KA・RAブランドのシンボルとして2024年もますます活躍してもらおうと思っています」
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通、kangaeru、MR_DESIGN 、KEYpro. 、つづく、電通クリエーティブX
- CD
- 貫井直香、赤松隆一郎
- AD
- 佐野研二郎
- D
- 曽我貴裕
- C
- 細川美和子
- I
- 高橋将貴
- Pr
- 岩井英晃、東創平
- 印刷
- TOPPAN(店頭)、日光プロセス(交通)