オーナー主体で集客する医療モール パルコ、浦和で新拠点オープン

イベントや情報発信で集客

2024年2月、パルコは浦和PARCO(さいたま市)の7階に医療モール「Welpa(ウェルパ)」をオープンする。心斎橋PARCO(大阪市)に次ぐ2号拠点。ウェルパの主要顧客は20~40代女性だが、新たな拠点ではより幅広い客層を対象にしている。2021年に始まったウェルネス事業の一環で、通常の医療モールとは異なり、医療施設に営業場所を提供するだけでなく、パルコが情報発信や集客イベントを積極的に行う方針を採っている。


写真 パース・イメージ 内装イメージ
浦和PARCOの7階でオープンする医療モール「Welpa(ウェルパ)」の内装イメージ。広さは約890平方メートル

PR戦略としてLINE公式アカウントの会員限定イベントなどを実施する。心斎橋PARCOでは、歯科医による歯の矯正やホワイトニングに関する質問に答えるセミナーや、婦人科による鍼灸の体験会などを開催。複合商業施設の強みを生かし、ほかのテナントの試供品やカフェで使えるクーポンをモール利用者に提供するなどの特典も用意した。LINEやホームページでは健康関連の専門家インタビューや占いといった特集記事も紹介し、来店の導線にする考えだ。


写真 パース・イメージ パルコが主体となって医療モールの集客を図る。LINEでは料理レシピの紹介なども行う
パルコが主体となって医療モールの集客を図る。LINEでは料理レシピの紹介なども行う

浦和駅周辺は再開発事業により人口が増加し、その影響で浦和PARCOはほかのパルコと比べて客層が広い。2号拠点では、内科や乳腺外科など様々な医療を提供できるクリニックが入店し、若年層から高齢層まで広範な層をターゲットにしているため、浦和での出店が決定した。

ウェルパは通常の医療モールとは異なり、病気に罹患する前の予防段階での利用を想定している。検診や医療カウンセリングなどを提供し、浦和PARCO内のスーパーや図書館の利用客が訪れることを期待。医療モールへの来店をきっかけとして、ほかのテナントも利用されることで売上向上を図る狙いもある。

ウェルパは2021年に健康需要の増加に応える目的で創設された。パルコの主要顧客である20~40代の女性は、同年代の男性と比較してがんに罹患するリスクが高いため、女性の健康課題に寄与することを目指している。特に乳がんは女性が罹患するがんで最も多く、2号拠点では乳がん検診も積極的に訴求する考えだ。


写真 パース・イメージ 様々な集客行事を開催するイベントスペース
様々な集客行事を開催するイベントスペース。2024年1月27~28日には一般客も参加可能な内覧会を実施する

2号拠点で開店するのは、イーストメディカルクリニック(内科・消化器内科・乳腺外科・人間ドック・がん検診・健康診断)と千賀デンタルクリニック。調剤薬局、生理用ナプキン無料提供サービスのほか、試食会やトークショーなどを行うイベントスペースも用意した。

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