日本・タイ・フィリピンの3カ国のCDが集まり設立
博報堂は12月27日、同社グループのSIXと共に、グローバル進出ブランドのコミュニケーション開発に特化したクリエイティブチーム「SIX JOURNEY」を発足した。
SIXクリエイティブ・ディレクター兼共同創業者の斉藤迅、フィリピンNJYN CEO兼CCO のJasper Ilagan、HILL ASEAN Institute Director兼博報堂インターナショナル・インドネシア ディレクターのDevi Attamimiの3名がコアメンバーとなる。
アジアをはじめグローバル市場に進出する日本のブランドや、日本に進出するブランドに対して、グローバルで展開できるコミュニケーションを開発・提供していく。
SIXはこれまで、カルチャーインサイトに根ざしつつ、最新テクノロジーや最新の表現手法を織り交ぜることで話題化するブランドコンテンツ制作を得意としてきた。ここにアジア各国からのクリエイターが参画することで、さらに世界各国のカルチャーインサイトを取り入れていく。
同チームでは、既にイギリスの映画専門のストリーミングサービス「MUBI」のグローバルキャンペーンを手がけている。優れた映画が人々の心に残り続けていく様子を、日常のシーンの中でプロジェクションマッピングを使いながら表現。タグラインは「WE ARE WHAT WE WATCH(私たちは見たものでできている)」。このキャンペーンは世界 14か国で展開されている。
SIXではこれまでもタイの製紙会社「Double A」のアメリカ進出キャンペーンや、資生堂の日焼け止めブランド「ANESSA」のアジア向けキャンペーン、中国のプロジェクターメーカー「XGIMI」のブランドコミュニケーションなど、各国のグローバルキャンペーンを手がけてきた。
一方で、博報堂は現在世界18の国と地域に100を超えるオフィスを持ち、特にアジアでは近年M&Aを通じて、タイ、ベトナム、インドネシア、インドなどを中心に体制を強化している。グループの強みを掛け合わせることで、新たなシナジーを生み出す試みとなる。
コアメンバーの1人であるSIXの斉藤迅氏は次のようにコメントしている。
「世界の距離が縮まり続ける今、共通のブランディング戦略・制作物に基づき世界中で一貫したコミュニケーション展開をするブランドが増え続けています。『SIX JOURNEY』は、日本のクリエイターと各地域のクリエイターが協創することで、世界中で共通で活用できる強いクリエイティブを生み出すことを目的に設立されました。国を横断したクリエイターによるチームで、より世界中に刺さるクリエイティブを届けていきます」