大日本印刷(DNP)は、「多様な個を活かすD&I」の実現に向けたさまざまな活動の一環として、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)への理解を深め、対処するため「アンコンシャス・バイアス研修」を開始した。
11月30日に、まずはDNPグループ各社の社長・役員を対象に研修を実施。2024年度中には国内のDNPグループの社員約3万人の受講を完了する予定となっている。
DNPグループが掲げる企業理念は、「DNPグループは、人と社会をつなぎ、新しい価値を提供する。」。理念の実現に向け、社会課題を解決するとともに、人々の期待に応える“新しい価値”の提供に取り組んでいる。
この“新しい価値”の提供に向け挑戦し続けるためには、社員一人ひとりがアンコンシャス・バイアスの影響に気づき対処することで、各々の多様なアイデア・意見を活かす組織風土が醸成される必要があるとの考えから、同社は「アンコンシャス・バイアス研修」の実施に至った。
研修は、外部の講師とともに、同社のダイバーシティ&インクルーション推進室に所属する社員が、アンコンシャスバイアス研究所の研修講師の資格である「認定トレーナー」を取得し、社内講師となって行う。
実際に研修を受講した社員からは、「人ひとりが多様な意見・考え方を持っていることを前提として、さらに、意見が言いやすい組織風土を醸成していこうと思うようになった」「自身の持つアンコンシャス・バイアスが、組織に所属する人たちのモチベーションに大きく影響することが実感できた」「『知る』『気づく』『対処する』をみんなが意識し実践すれば、今以上に心理的安全性の高い組織になっていくと感じられた」などの声が集まっている。