インタツアーは、2025年に卒業予定の大学生を対象に実施した「就活における『業界・企業選び』についての調査」(回答数:643名)の結果を12月25日に発表した。調査期間は11月15日~27日。
「志望業界」を選択する際に重視することを聞く設問では、「やりがいを感じる」を選択した人が58.0%と、最も多い結果に。「働きやすい」(44.5%)、「自分の能力を活かせる」(40.0%)、「人に魅力を感じる」(32.8%)と続いた。
「やりがい」「能力を活かせる」といった仕事満足度や個人の成長に関わる項目の回答が多く、「社会貢献」「社会への影響」といった社会的な業界の意義や役割については比較的少ない傾向が見られた。
「企業」を選ぶ際に重視する点について問う設問では、「社風に惹かれる」が49.8%と最も多く選択された。次いで、「人に魅力を感じる」(41.4%)、「自分が成長できる」(38.1%)、「自分の能力を活かせる」(36.2%)が上位となっている。
調査時点では、多くの2025年に卒業予定の学生の多くが夏季や秋季のインターンシップに参加しているといい、企業との接触する中で、上位に挙がったような「社風」や「人」などの企業の雰囲気を読み取っていると考えれる。
また、「志望業界」の選択基準と同様に、個人のスキルや経験に関わる項目にも回答が集まり、ここでもキャリア形成意識の高さが感じ取れる。
「業界・企業選びで感じたこと、悩んでいること」については、「業界・企業を絞り込めない」「自分と企業や職種がマッチするのかわからない」「業界や企業を知るのに知識や情報が不足している」といった回答が多く占めており、情報を得る方法と、情報の理解・解釈に課題感を持つ学生が多く、業界・企業研究に苦戦している様子がうかがえる。