岩手日報社は1月11日、能登半島地震で被災した方々に向けた岩手県民からの応援メッセージ企画の全面広告を北國新聞に掲載した。
能登半島地震の発生を受け、同社は1月5日、X(旧Twitter)にてハッシュタグ「#岩手から能登へ届けます」として被災した能登へのメッセージを募集。紙面ではバスケットボールB2リーグの岩手ビッグブルズや、落語家の三代目桂枝太郎さんらから寄せられた一部、16名の声を紹介している。
コピーライターの宮田知明氏は「デザインはシンプルに、メッセージカードのモチーフで、岩手の皆様からのメッセージのひとつひとつが際立つように意識して制作いたしました。今回、短い時間にも関わらず、多くのメッセージが集まったことに、岩手の皆さんの強い想いと、それを託していただいた大きな責任を感じました。また、能登の皆様は本当にご苦労されていると思いますが、物資の支援のみならず、この新聞原稿のような励ましの声によって、少しでも不安な気持ちが和らいだら良いなと願っています」と話す。
同プロジェクトには、岩手県沿岸部の企業など29の企業、団体から協賛が集まった。また、新聞で作る「折り紙トイレ」の動画サイトの二次元コードも掲載。同社公式Xアカウントが7日にも投稿していたものだ。
岩手日報社 広告事業局広告部次長の中村吉孝氏は、今回の取り組みについて次のように話す。
「私たち岩手県民は、2011年に石川県をはじめ、全国・世界からたくさんの励ましや支援をいただき、救われました。年明け早々に目の当たりにした能登半島地震の発生は、到底他人事とは思えませんでした。突然の災害による悲しみ、そして続いていく不安で不自由な日々を想像すると、いてもたってもいられず、ほんのわずかだとしてもなにか力になりたい、岩手の人々の思いを可能な限り早くメッセージとして届けたい、と企画しました。掲載の相談をした北國新聞さんのご理解もいただき、多くの県内広告主からの賛同もあり、実施することができました。今後も状況やニーズを見ながら、支援の仕方を考えていきたいと思っています」(中村氏)。
スタッフリスト
- 企画・制作
- 電通、岩手日報社
- CD
- 服部展明
- C
- 宮田知明
- AD
- 田頭慎太郎
- PR
- 柏山弦、中村吉孝、小野寺真穂