ビデオリサーチは1月12日、2023 年の全国推計視聴人数を発表した。全ジャンルにおいて最も視聴人数が多かったのは、3月に放映された「ワールドベースボールクラシック・日本×イタリア」だった。
ビデオリサーチでは全国 32の放送エリアにて、個人単位のテレビ視聴状況をリアルタイム視聴および、タイムシフト視聴を対象に毎日調査している。全国推計視聴人数とは、その調査から取得することができるリアルタイム視聴とタイムシフト視聴から重複視聴率を引いた総合視聴率をもとに算出される。
なお、各番組の平均視聴人数は、全国 32 地区における4 才以上の視聴率を、ビデオリサーチが視聴率調査を実施している調査エリアを全国に拡大推計したもの。また、到達人数は、4 才以上における 1分以上の番組視聴をもって“見た”と定義し、その番組をどれだけの人が視聴したのか推計した値としている。
調査の対象となる番組のジャンルは、ドラマ、バラエティ、スポーツ、アニメ、音楽の計5つ。各ジャンルのランキングは、以下の通り。
全国推計視聴人数ランキング、WBC各試合がランクイン
全ジャンルを横断して、全国推計視聴人数が最も多かったのが2023年3月に放送されたワールドベースボールクラシック(WBC)準々決勝のイタリア戦。平均視聴人数は約3863万人、到達人数は5926万人となった。
次いで2位に、同じくWBCのチェコ戦とオーストラリア戦がランクイン。それぞれ平均視聴人数は、約3449万人という結果になり、WBCが上位を独占した。
ドラマは、話題のVIVANT最終回が大差つけて1位
ドラマジャンルでは、TBS系列「日曜劇場『VIVANT』」の最終回が、2位と差をつけて1位となった。平均視聴人数は約2358万人、到達人数は約3140万人。
正月の恒例番組「芸能人格付けチェック」 はバラエティで首位に
バラエティでは、2005年から毎年放送されている「芸能人格付けチェック! 2023お正月スペシャル」が、約1931万人の平均視聴人数を獲得し、1位となった。
また、「24時間テレビ 『愛は地球を救う』」からは2つのパートがランクイン、3位に入ったPART10は、YOSHIKIがスペシャルステージを披露した時間帯の放送枠だった。
スポーツジャンルはWBCが上位独占
全ジャンルでも上位にランクインしたWBCは、スポーツジャンルのみを見ても1位から5位を独占する結果。3月10日に放送された韓国戦は、到達人数が約6305万人となり、他の試合を比較して最も多くなった。
『鬼滅の刃』が変わらない人気集める、アニメジャンルの結果
アニメジャンルで首位となったのはテレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編の最終回。平均視聴人数においては、2位と500万人近い差をつける結果になった。次ぐ2位でも『鬼滅の刃』がランクインしている。
音楽部門は、紅白歌合戦に視聴集まる
毎年大みそかに放送されるNHK「紅白歌合戦」が1位、2位を独占。その他、年末に放送されるテレビ朝日、日本テレビ、フジテレビ系列の音楽番組もそれぞれランクインした。