1月に社名を変更した「artience(アーティエンス)」(旧東洋インキグループ)は9日から、ブランドムービーを渋谷の109フォーラムビジョンなどで放映開始した。世界規模の企業であることをアピールするため、動画では世界20ヵ国以上のグループ各社の社員が出演。動画の長さは15秒で、YouTubeでは30秒版も公開。2021年8月に公開したプロモーションムービーの視聴回数約53万回を超えることを目標としている。
既存客に社名変更を周知するだけでなく、同社を知らない層も意識しており、若い世代の通行が多い渋谷で放映。同社の知名度向上だけでなく、将来の人材確保や他企業との連携につなげる狙いもある。
1896年創業の同社は、顔料・樹脂・分散などのコア技術を生かした製品を開発。新社名の「artience」は「art」と「science」を組み合わせた言葉で、今後はパートナー企業との協業を深め、新しい価値の創造や社会課題の解決を図る考えだ。事業ポートフォリオの変革、資本効率とキャッシュフローの最大化などにも取り組む。