キヤノンマーケティングジャパングループ(キヤノンMJグループ)は、グループの社会的存在意義を定めたパーパス「想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」を1月29日に発表。また、持続可能な社会の実現のためにマーケティングの力で未来をつくるという想いを象徴し「未来マーケティング企業」であることを宣言した。
カメラ・事務機器の販売会社としてスタートしたキヤノンMJグループは、キヤノン製品事業とITソリューション事業を組み合わせることで幅広い領域の社会課題解決に努めてきた。
しかし、社会課題が複雑化、深刻化する中で、持続可能な社会を実現するためには未来の課題にまで目を向け、既存の枠にとらわれない新たな価値の創造が求められていると考えた同社は、多様なステークホルダーとともにマーケティングの力でより広範な未来の社会課題を解決し続けていく必要があると判断。キヤノンMJグループを象徴する表現として「未来マーケティング企業」を宣言した。
また、変化の速度と不確実性が高まる時代に、社会的な存在意義を明示することは、グループ社員の志をひとつにするとともに、ステークホルダーとの共創・協業をより一層進め、社会課題の解決を加速させるとの考えからパーパス制定に至ったという。
制定したパーパス、「想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」の「想い」には、社会課題が複雑化する中で、ステークホルダーの想いとキヤノンMJグループ自身の内発的な原動力を大切にしたいという意思が込められており、「技術」には培ってきたテクノロジーに加え、発想力、提案力、傾聴力や話術などといったスキルや、経験、人脈、業界知識も含むノウハウや知見、さらにはビジネスパートナーが持つ技術も含むという。そして、「想像を超える未来を切り拓く」には、人々が思い浮かべることができるレベルを超えたところに感動があり、顧客の社会課題を解決していくため従来にとらわれない新しいものを常に生み出していくという意思と、これまでに市場を開拓してきた開拓者精神を表している。
「R&B」専門組織を立ち上げ
パーパスの実現に向けた具体的な取り組みとして同社は、新たな事業を創出する「R&B(Research & Business Development)」の専門組織を立ち上げた。新組織では、スタートアップ企業や教育機関、行政との共創により、新たな価値創造を目指す。
あわせて、最先端の技術やビジネスアイデアを持つスタートアップ企業とのオープンイノベーションを加速するため、100億円規模のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を設立。投資領域は「ウェルビーイング」「ビジネストランスフォーメーション」の2分野としている。