読売新聞社は、2024年11月2日に創刊150周年を迎えるにあたり、1月にブランディングCMを公開し、新聞広告を出稿した。
CMには、一人の少女が登場。読売新聞の記者たちの姿などを映しだしながら、彼女のモノローグが続く。「150年の歴史があるっていうけど、いちばん読まれている新聞って聞いたけど、プロの記者が丁寧に取材するっていうけど、記事をめぐって本気で議論しているらしいけど、おじいちゃんはずっと読売新聞だけど、私の周りは情報だらけなんだけど、読売新聞を信じてもいいですか」
「真偽不明な情報を、誰もが手軽に発信し、誰もが常に情報に晒されている現在において、150年も前から、確かな情報を皆に伝え続けている読売新聞。なにかに迎合することなく中立性をもち、『果たして事実なのか』『このような伝え方をして本当によいのか』、誰かの主観ではなく、読売新聞の皆でお互いに確認しながら議論を交わし、情報を発信しつづけてきたことをコミュニケーションするテレビCMとグラフィックを制作しました」(プロデューサー 福田翠氏)。
同社では、読売新聞グループ各社で働く一人ひとりが大切にしたい心がけを記した「読売行動指針」を1月6日に紙面で発表。目指すべき未来像として「新聞社を超える新聞社」を掲げており、今回のコミュニケーションはこうした活動もふまえて制作されている。
CMで強いインパクトを残すのは、メインコピーでもある「読売新聞を、信じてもいいですか。」だ。
「この言葉は、『信じてください!』という読売新聞の自負を表すと同時に、『信じてもらうために、我々社員全員は、今まで以上に、その情報に責任を持て!』という自戒のメッセージでもあります。150周年を単なるお祭り騒ぎで終わらせるのではなく、これをキッカケに自らを律するキャンペーンにしたかった。その姿勢こそが、多くの人の信用を得るのではないだろうか。そう信じて」(クリエイティブディレクター サトー克也氏)
CMのほか、JRトレインチャンネルやサイネージ他、東京駅、大手町駅、有楽町駅、上野駅などの交通広告も順次展開中で、社屋でもバナー広告を掲出している。今後も進学、就職などを機に新聞を手にしてもらえるよう、新年度を前にした3月や、11月の創刊記念日などに合わせ、CMを効果的に使ったPR展開を進めていく考えだ。
スタッフリスト
- 企画制作
- ダイコク、サン・アド
- CD、演出
- サトー克也
- C
- 赤城廣治
- AD、PR
- 木村玄
- PR
- 福田翠
- PM
- 森亮太、播谷夏子、上田沙綾
- 撮影
- 金居明弘
- 撮影(グラフィック)
- 日下将樹
- ST
- 櫻井まさえ、三上早苗
- HM
- 早井奈々
- CAS
- 大德京聖
- 音楽
- 野口時男
- 編集
- 加納秀人(オフライン)、田口久豊(オンライン)
- MIX
- 岩名路彦
- NA
- 福田翠
- 出演
- 甲斐重晴、石田智宏
- 出演、NA
- 橘侑里