日本広告写真家協会(APA)は2月24日から、広告写真などを評価する「APAアワード2024」の入賞・入選作品の展覧会を東京都写真美術館で開催する。会期は3月10日まで。4月30日から5月5日には京都市美術館で巡回展を行う。
実際に世の中に流通した広告作品を募集する「広告作品部門」と、公募テーマに沿って自由な発想と写真表現で競い合う「写真作品部門」の2部門で構成される同賞。今回で第52回を迎えた。
「広告作品部門」には231作品・602枚の応募があり、うち58作品が入賞・入選した。2023年10月に審査会を実施し、選考の結果、最高賞の経済産業大臣賞に選ばれたのは万博記念公園のポスター「太陽の塔シリーズ」(広告主:万博記念公園マネジメント・パートナーズ、フォトグラファー:百々新)。
「ぞくぞくぞく」「ざわざわざわ」「わくわく」といったオノマトペと組み合わせた5枚組の作品で、「アングルの切り方や飽きさせないフレーミングで対象に新しい命を吹き込んでおり、写真がもつ伝える力を発揮した作品である」と評価された。
また、公募テーマに「記録と記憶」を掲げた「写真作品部門」には、1377作品・3955枚の応募があり、80作品が入賞・入選した。審査の結果、最高賞である文部科学大臣賞には、黄麗穎さんの「彼のこと、今でも知らない」が選ばれた。