サイバーエージェントはデジタルインファクトと共同で、2023年国内動画広告の市場調査を実施した。動画広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集により調査を行い、調査時期は2023年9月から12月となっている。
コネクテッドTV向けは昨対比137.0%増
2023年の動画広告市場規模は昨年対比112%と成長し、6253億円に到達した。デバイス別では、スマートフォン向け動画広告需要は昨年対比109.7%の5048億円に。これは動画広告需要全体の81%にあたる。また、コネクテッドTV向け動画広告需要は昨年対比137.0%となる740億円と、市場全体の成長をけん引する高い成長を遂げた。
動画広告市場は今後も高い水準の成長を維持し、2024年は7209億円に、2027年には1兆228億円に達すると予測されている。
タテ型動画、2027年に1942億円到達予測
昨今、タテ型ショート動画コンテンツの視聴時間が急速に増加し、生活者の消費行動にも影響を及ぼす傾向が見られている。これを受けて、広告主企業によるタテ型動画を介したコミュニケーション需要が急増し、2023年のタテ型動画広告の市場規模は昨年対比156.3%の526億円に達した。タテ型動画広告の需要はますます増加し、2027年に1942億円に達すると予測されている。