受験シーズン以外もキットカットの活用機会を増やす
ネスレ日本は3月4日にチョコレートブランド「キットカット」の新商品「キットカット ゴールド」を発売する。同ブランドはこれまで受験生を応援するキャンペーンを展開してきたが、新商品は部活動に励む学生や保護者などが対象。部活動の応援にキットカットを利用する習慣を広め、喫食機会を増やす狙いだ。販売期間は8月末まで。
キットカットの受験応援キャンペーンは2003年からスタート。九州の方言「きっと勝つとぉ」(きっと勝つよ)が商品名と似ていることから、キャンペーン前から受験生のお守りとして広まっていたという。キャンペーンを通じて受験以外の応援シーンでも活用されるブランドに成長。今回は新たに、部活応援のコミュニケーションツールとして普及させる。大会や選抜など、部活動は年間を通して重要なシーンが多いため、喫食機会も多いと期待している。
スポーツ選手は試合前の独自のルーティンを持つ人が多いことにちなみ、キットカットを使った「ゴールデンルーティン」を広める。キットカットの個包装のメッセージ欄に目標などを書き込み、願いを込めてキットカットを割って食べるという習慣を普及させたい考えだ。
新商品のゴールドカラーは勝利や栄光をイメージしており、キャラメルチョコレートとミルクチョコレートの2つの味を楽しむことができる。外装には応援する人々のシルエットをデザインとして取り入れている。希望小売価格は685円(税込)、内容量は11枚。
PRアンバサダーにはレスリング道場の会長「アニマル浜口」氏、娘でレスリング選手の浜口京子氏が就任。発売日には、両氏が「ゴールデンルーティン」を実践する動画をTikTokで公開し、認知度を高める。
受験応援キャンペーンは受験生だけでなく、応援する保護者なども対象としたことが成功要因とみており、今回の部活動応援においてもチームメイトやOBなどの需要を取り込む考え。同社マーケティングスペシャリストの井上翔氏は「需要期以外でもキットカットを食べる機会を増やしていければ」と期待を込めた。