KINUJOがドライヤーを1年で1万台販売 高機能で納得感ある価格設定とは

美容家電の販売を行う「KINUJO(キヌージョ)」。ヘアアイロンで人気を獲得し、2021年に満を持して発売したヘアドライヤーも好調に売上を伸ばしている。2023年には年間で約1万台を販売した躍進の背景には、高品質ながら手に取りやすい価格へのこだわりがあった。同商品の価格戦略について、同社 取締役社長の上條亮太氏に話を聞いた。

※本記事は、月刊『宣伝会議』4月号の巻頭特集に掲載されています。

写真 人物 上條亮太氏

KINUJO
取締役社長
上條亮太氏

2005年にアフリカ向け中古車輸出専門会社を設立、年商数億円にまで事業を拡大させる。2014年にECサイトの企画制作/運営代行/Webマーケティングを行うK2 Corporate Partnersを設立。2019年美容機器メーカー KINUJO取締役に就任/資本参加。2023年東証プライム上場のSBSホールディングスにK2 Corporate Partnersを売却。2023年KINUJO取締役社長に就任(現任)。

かゆい所に手が届く、高機能でかわいいドライヤー

髪へのダメージを抑えるシルクプレート技術を使用したヘアアイロンで美容家電業界に参入したKINUJO(キヌージョ)。事業、商品展開へのこだわりについてKINUJO 取締役社長の上條亮太氏は、「高い技術力、なかでも日本初、世界初と呼べるような技術を入手・開発できたときにだけ商品を出すこと」と話す。

同社が2021年に発売したヘアドライヤーも大風量を生み出すことができるBLDCモーターの技術に出合ったことから開発された。製品の特長は軽量・大風量・コンパクトの3点。


写真 商品・製品 KINUJOのドライヤー
KINUJOのドライヤー。

「これまでは風量はあっても重い、コンパクトだけど風量が少ない、とかゆいところに手が届かない製品が多かった。今回、BLDCモーターによって、その両立ができたことに加え、デザイン的な制約も少なくなり、デザイン性にもこだわったドライヤーが実現できました」(上條氏)。

ドライヤーの主要な購入者は30代から40代女性。20代後半くらいの美容感度の高い層がこれに続いているという。最近は量販店店頭で男性が手に取る機会も増えている。

安くはないが手は届く 3万3000円の価格設定

他の多くのカテゴリーと同様、美容家電カテゴリーも近年平均価格が上昇する傾向に。技術の進化による高性能化、多機能化に加えて、為替の変動やそれに伴う人件費、原材料費の高騰なども一因だ。

また消費者側も、本当によいと認められる商品に対しては、多くのお金を払ってもいいと考えるようになっており、こうした複合的な要素による価格上昇の流れは今後も続いていくことが予想されている。

…続きは、月刊『宣伝会議』4月号でお読みいただけます。

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