60分4000円の「ソロサウナtune」 来店のハードルを下げた環境設計と価格設定

2020年12月4日、東京・神楽坂に完全個室の本格的なフィンランド式サウナ、「ソロサウナtune(チューン)」がオープンした。人々の外出機会が激減したコロナ禍に、ソロサウナtuneはどのような価格設定でオープンに挑んだのだろうか。ソロサウナtuneの女将・遠藤香氏に話を聞いた。

※本記事は、月刊『宣伝会議』4月号の巻頭特集に掲載されています。

tune
ソロサウナtune女将
遠藤 香氏

1979年 北海道 美唄市生まれ。自宅にサウナを設置するほどサウナ好きな両親の影響で、長いサウナ歴を持つ。ソロサウナtune女将。

オープンから2年でのべ3万6000人が来店

2019年頃に始まったサウナブームにより、人気のサウナ施設は連日混雑を極めた。そのため、「リフレッシュしに行ったつもりが、人の多さや忙しなさに逆に疲れて帰る」という人も多かった。そんな時流を捉えてオープンしたのが「ソロサウナtune」だ。


写真 風景 店の様子
最大3人で利用できるグループルームもある(同性のみでの利用に限る)。

同施設のサウナは、完全なプライベート空間になっており、着替え・サウナ室・冷水によるクールダウン・メディテーションのすべてがひとつの個室で完結。コロナ禍で人と接することに抵抗がある人や、不特定多数の人と同空間に入ることが苦手な人も、サウナを自由に自分らしく楽しむことができる。完全個室なので、音楽を聴きながら寝っ転がって入るなど、それぞれの楽しみ方ができる点が魅力だ。

オープンから2年でのべ3万6000人の来店者を突破したが、コロナ禍真っ只中に業界のパイオニアとして店舗をオープンすることは容易ではなかったとソロサウナtune 女将の遠藤香氏は話す。

安心・安全・清潔感を担保できる価格設定に

オープン当時、完全個室のサウナは日本でもほとんど前例がなかった。値付けにも苦労したという。

「前例のないものにどうやって値段をつけるのか、6カ月くらい悩みました(笑)」(遠藤氏)。

そこで遠藤氏が譲れないと考えたのは「安心・安全・清潔感」の3つだ。これらのクオリティを担保するためにスタッフの教育や設備などを考慮して、妥当だと考えたのが、シングルルーム60分3800円(税込)という価格だった。

…続きは、月刊『宣伝会議』4月号でお読みいただけます。

Amazonでの購入はこちら

楽天ブックスでの購入はこちら

advertimes_endmark

月刊『宣伝会議』2024年4月号

  • 【巻頭特集】
  • 消費者心理を捉える、「値付け」の科学
  • 価格戦略とマーケティング
  • ・KINUJO
  • ・物語コーポレーション「焼肉きんぐ」
  • ・コシダカホールディングス「カラオケまねきねこ」
  • ・tune「ソロサウナtune」
  • ・KICHIRI「いしがまや GOKU BURGER」
  • 【特別企画】
  • 第61回「宣伝会議賞」
  • 協賛企業賞・中高生部門受賞者
  • ファイナリスト発表
  • 【シリーズ特集】
  • 宣伝担当者が知っておきたいクリエイティブの基本
  • 「SNSマーケティングとコンテンツクリエイティブ」




この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事