国内外で飲食事業を展開するKICHIRIは2019年7月、ハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」初のグローバル旗艦店「いしがまや GOKU BURGER」を表参道にオープンした。ハンバーグを世界に広めるべく、世界中の人が集まる街に出店した同社は、どのようなことを意識し、価格設定を行ったのだろうか。KICHIRI GOKU BURGERブランドマネージャー兼スーパーバイザーの塩原紗矢香氏に話を聞いた。
※本記事は、月刊『宣伝会議』4月号 の巻頭特集に掲載されています。
KICHIRI
GOKU BURGER
ブランドマネージャー
兼スーパーバイザー
塩原紗矢香氏
いしがまやハンバーグの新業態、いしがまやGOKU BURGER、いしがま工房(フードコート業態)の企画開発を担当している。
訪日客の増加が予想されたハンバーガー激戦区・表参道に出店
日本では子どもから大人まで幅広く愛されている「ハンバーグ」だが、実は日本以外ではあまり知られていない。そのハンバーグを世界に広めるべく、KICHIRIがオープンさせたのが、「いしがまやGOKU BURGER」だ。
海外に向けて発信するため、2019年の出店時には東京五輪で海外から多くの人が訪れることが予想されていた国立競技場からもほど近い、東京・表参道というエリアを選んだ。またそれ以外にも表参道を出店地に選んだ理由があるという。
「表参道はハンバーガー激戦区であり、多種多様なハンバーガーが楽しめる現在の日本において、プライシングはとても重要です。品質、サービス、空間、ブランド、価格を含めた商品価値が、他社ブランドよりも競争優位性があるのか、また、いしがまやハンバーグのブランディングとして適正かなどを重要軸に戦略を考えています」(塩原氏)。
BLTチーズバーガーは1958円
現在、同店で開店以来人気ナンバーワンを誇る「BLTチーズバーガー」は税込1958円。価格だけで見れば、表参道エリアの他店のハンバーガーや近しい食事ニーズの飲食店と比べると、かなり高価な設定だ。その理由として、塩原氏は次のように説明する。
…続きは、月刊『宣伝会議』4月号 でお読みいただけます。
宣伝会議2024年4月号
- 【巻頭特集】
- 消費者心理を捉える、「値付け」の科学
- 価格戦略とマーケティング
- ・KINUJO
- ・物語コーポレーション「焼肉きんぐ」
- ・コシダカホールディングス「カラオケまねきねこ」
- ・tune「ソロサウナtune」
- ・KICHIRI「いしがまや GOKU BURGER」
- 【特別企画】
- 第61回「宣伝会議賞」
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- 「SNSマーケティングとコンテンツクリエイティブ」