25年卒就活生の6割が「企業はDXに関する発信をもっとすべき」と回答、企業選びに関する意識調査

中小企業個人情報セキュリティー推進協会は3月6日、2025年に大学卒業予定の就活生(以下25年卒就活生)を対象とした、「企業選びに関する意識調査」の結果を発表した。

同調査は、25年卒就活生111名を対象としたもの。インターネット上で2024年2月20日〜2月21日に実施された。

4割が就活先を選びに「企業のDX推進への取り組み」重視

まず「就職先を選ぶ際に、その企業の『DX推進への取り組み』を重視するか」という質問には、「重視する」(「非常に重視する」11.8%、「やや重視する」29.7%の合計)が、約4割となった。

「就職活動で『企業のDX推進への取り組み』を重視する理由」については、回答の多い順から「将来性があると感じるため」が73.9%、「イノベーションへの取り組みが見えるため」が41.3%、「安定した経営基盤があると感じるため」が39.1%となった。

また、「働きがいがあると感じるため」「グローバルな視野を持った企業と考えられるため」もそれぞれ約3割の回答が集まり、「企業のDX推進への取り組み」を通じて、企業の姿勢や組織風土を判断している就活生も一定数いることがうかがえた。

「DX推進している」判断指標の3位に情報発信の姿勢

「企業を分析する上で『DX推進の取り組み状況』をどのような観点で確認しているか」という質問には、「テレワークが積極的に採用されている」が27.9%でトップとなった。次いで「業務環境(ITツール等)が整備されている」(22.5%)、「DX推進に関して多くの情報を発信している」(18.9%)という結果に。

また、上記(画像)の選択肢以外に「DX推進への取り組み状況を判断する観点は」と質問。「最新の情報を経た上で活動しているかどうか」や「社員の方に直接聞いてみる」といった声が上がった。

さらに、「DX推進への取り組み状況を判断する観点は」の問いで「確認していない」以外を回答した人に、「『企業のDX推進の取り組み』状況を調べるうえで、DXに取り組む姿や情報を企業がもっと発信した方が良いと感じるか」と質問したところ、「強く感じる」が12.5%、「やや感じる」が50.0%という結果に。6割以上が、「DXに取り組む姿や情報を企業がもっと発信した方が良い」と思っていることが分かった。

情報収集が公式サイトからが約6割に

続いて「企業に関する情報をどのように得ているか」という問いには、「企業の公式ウェブサイト」(59.5%)、「キャリア支援サービス・就職情報サイト」(50.5%)、「就職フェア・キャリアイベント」(33.3%)という意見が多かった。そのほか、「企業訪問・OB・OG訪問」「SNSプラットフォーム」「口コミ・先輩からの情報」といった回答も上がった。

情報を得る媒体が多様化する中でも、就活生が企業の情報収集をする際、企業の公式ウェブサイトを活用するケースが多いことが明らかとなった。企業の公式ウェブサイト上でDXに関する積極的に情報を発信していくことが、採用にも有用だと示唆されている。

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