消費者庁は3月5日、太陽光発電システム事業者のエスイーライフ（名古屋市）に対して、景品表示法に基づく措置命令を出した。同社が供給する家庭用蓄電池や施工サービスに関する表示に関して、自社Webサイトで「アフターサポート満足度 第1位」などと表示し、優良誤認と認定された。同庁は同法違反の一般消費者への周知と再発防止策の徹底を命じた。
エスイーライフは自社Webサイトで、「エコでんちはおかげ様で家庭用蓄電池販売店 3冠 達成！」「家庭用蓄電池購入後の保証・アフターサポート満足度 第1位」「ネットで安心して蓄電池の購入ができるショップ 第1位」「家庭用蓄電池購入口コミ評判 第1位」などと表示。「保証・アフターサポート満足度」など3項目について、それぞれの順位が1位であるかのように示していた。
同社が委託した事業者による調査は、回答者が同社製品やサービスを実際に利用したことがある人または知見を有する人か確認することなく、同社や特定事業者のみを任意に選択して対比し、各事業者のWebサイトの印象を問うもので、それぞれ客観的な調査に基づくものではなかったと指摘された。
また、自社Webサイトの「エコでんちの強み」と称するページでは、「施工実績 12，000件突破」などと表示。あたかも、同社が過去に販売した商品や契約件数が1万2000件以上であるかのように示していた。同庁によると、同社が過去に販売した当該商品やサービスの契約件数は1800件程度だという。
