消費者庁は3月6日、ティーライフに対して景品表示法に基づく課徴金納付命令を出した。対象となった商品は「メタボメ茶」と称するポット用ティーバッグ。通信販売で商品に同梱して配布する冊子において、合理的な根拠もなく、同商品の喫食で痩せるかのように表示していた。課徴金対象期間は2018年4月3日から2019年12月24日まで。課徴金額は1771万円。
通販事業を手掛けるベルーナの商品同梱冊子において、「中年太り解決読本」と題し、体型が異なる2名の人物のイラストと共に「もう一度、あの頃のスリムな私に!」などと記載したほか、飲料の入ったティーカップの画像と共に「漫画でわかる! 日本一※売れている中年太りサポート茶とは!?」及び「2年半で-43kg!! その方法を公開中!」などと表示。あたかも、同商品に含まれる成分作用で著しい痩身効果が得られるかのように示していた。
冊子には、「※適度な運動と食事制限を取り入れた結果であり実感されない方もいらっしゃいます。」などと表示されていたが、当該表示は一般消費者の同商品の効果に関する認識を打ち消すものではないと判断された。
消費者庁は、同表示の裏付けとして提出された資料も合理的な根拠を示すものと認めなかった。
同社は1983年設立。健康茶や健康食品などの通信販売を手掛けている。従業員数は2023年7月31日時点で167人。2023年7月期の売上高は前年同期比5.7%増の約134億5700万円。営業利益は同1.7%増の約8億2200万円。