リアルの価値が再認識される中、「オフィス」は企業にとってコミュニケーションツールとしての存在感を高めている。本稿では沖電気工業(OKI)のオフィスについてレポートする。
※『広報会議』2024年4月号の内容を転載しています。
※『広報会議』2024年4月号の内容を転載しています。
日本初の電話機製造に挑み、140年以上の歴史を持つOKIは、「社会の大丈夫をつくっていく。」をキーメッセージに、情報通信企業として社会のインフラを支える。都内の主要事業所は、虎ノ門オフィスと芝浦オフィス。コロナ禍でテレワークが進み、オフィスの空席が目立つようになった2020年、一気にプロジェクトが動いた。芝浦に5棟ある賃貸オフィスのうち4棟を返却。オフィスリニューアルによってスペースの稼働率を上げることになった。
各本部の代表者が集まり「スマート・ワークライフプロジェクト」を発足。管理職を含め、席を固定しないフリーアドレスを導入した上で、社員の協働やアイデア創出を促すオープンなコミュニケーションエリアを拡大した。ワークシーンに応じて、集中できるエリアやコラボレーションがしやすいエリアを選択できるようにしている。同プロジェクトは、オフィス再編における社員の相談窓口となり、非対面業務が増えてもモチベーションを保つためITインフラの改善や社員の働き方改革にも取り組んできた。
営業部門は芝浦オフィスから、官公庁などが近くOKI Style squareもある虎ノ門へ移転し、機動力を高めている。出社率が上がってきたことを受け、今後は座席予約ができるシステムの導入も視野に、進化させていく計画だ。
社員の協働を促す虎ノ門オフィス
業務に集中しやすい個別ブースの利用も
アイデア創出やリフレッシュ、健康経営を意識した芝浦オフィス
- [基本情報]
- リニューアル時期/虎ノ門オフィス、OKI Style Square TORANOMON 2021年3月、芝浦オフィス2022年3月
- 従業員数/4740名(2023年3月、単独)
広報会議2024年4月号
- 特集
- 企業ブランディング
- 求心力を生む
- 新たな取り組み
- GUIDE
- なぜ今、企業ブランド向上が必要か
- 社会の目線での存在意義を見つめ直す
- 小西圭介 ニュースケイプ 代表取締役
- CASE 1
- 企業イメージ変革の鍵は
- 従業員による「ありたい姿」の体現
- JTBグループ
- CASE 2
- 地元・北見の雇用創出にも貢献
- 環境大善の約5年にわたるプロジェクト
- 環境大善
- COLUMN
- 中小企業のコーポレートブランド生成
- ベースのモデルは「1対1型」にあり
- 坂本隆行 筑紫女学園大学 現代社会学部 准教授
- CASE 3
- 世界観を伝える要は、従業員による
- 「熱狂的なエピソード」の積み重ね
- PRONI
- CASE 4
- バリュー体現する社内イベント
- ゲーム感覚で「楽しさ」の醸成から
- hacomono
- GUIDE
- 企業ブランドがイメージを向上させる好機とは
- 社会の変化に対するセンシング能力を磨く
- 古川裕康 明治大学 経営学部 准教授
- CASE 5
- インターナル施策を社外コンテンツにも活用
- “社員が主役”のJAST創立50周年企画
- 日本システム技術
- 周年イヤーの迎え方【特別編】
- ネスレ日本
- COLUMN
- 人手不足時代にいかに魅力を発信するか
- 採用ブランディングの基本と広報の役割
- 佐藤タカトシ core words CEO 兼 Creative Director
- COLUMN
- ブランディングに貢献する
- サステナビリティ情報開示の勘所
- 安藤光展 サステナビリティコミュニケーション協会 代表理事
- CASE 6
- 「社会課題の解決」をポジティブに
- 社外を巻き込む企業姿勢の伝え方
- ボーダレス・ジャパン
- GUIDE
- 偽造情報やディープフェイク
- 企業ブランドを毀損する新たなリスク
- 松本寛正 NRIセキュアテクノロジーズ