3月8日に行われた第61回「宣伝会議賞」の最終審査会に先立ち、月刊『宣伝会議』では、ユーザー投票企画「あなたが選ぶ『宣伝会議賞』グランプリ」を実施した。本記事では、得票数5位までの作品と、寄せられたコメントの一部を紹介する。
投票対象となるのは、3月1日発売の月刊『宣伝会議』で発表されたファイナリスト24作品。デジタルマガジン有料会員限定企画として、3月1日~3月7日までの7日間、投票を受け付けた。
結果は以下の通り。
- 第1位 充電98%で、人は脱水症状。
- 大塚製薬工場/脱水症状を身近に感じてもらうアイデア
- 向井俊介さん
- ・説得力とインパクト。誰しもが自分ごととして捉えられそう。(kyoさん)
- ・スマホなら「これで安心」とまず誰もが安心する数値。逆説的な展開で、訴求点がここまで鮮やかになることに感動。一読して爽快感すら覚えました。(ねこばやしさん)
- ・「確かに」というより「そうなんだ」という気付きがあり、さらにそのあと「え?本当にそうなの!?」という驚きが来るコピーだからです。そのうえ、誰にとっても非常にイメージしやすい危機感を伝えていて、企業の求める啓発効果もとても高いと思いました。(unNaturalさん)
- 第2位 こんなにかわいいのに、こんなにわからない。
- 赤ちゃん本舗/アカチャンホンポならではの取り組みや魅力を伝えるアイデア
- 牧 勇之心さん
- ・ストンと心に落ちた。みんな知っていることなのに、書けなかった自分が悔しいです。(いずみさん)
- ・赤ちゃんを見つめるとても優しい眼差しが目に浮かんだので。(しがゆうさん)
- ・子どもがいない自分でも共感できる、体温のあるコピーだと感じました。「だからアカチャンホンポへ」と企業ブランドに直接つながる点も秀逸だと思います。(夜更かしマンさん)
- 第3位 卒業までに、何C.C.飲むんだろ。
- サントリー/「C.C.Lemon」を魅力的にみせるアイデア
- 野口 温さん
- ・オリエンに寄り添いながら、エモーションの側面をとらえている。さらに、商品名を活用していることで唯一無二のコピーが描けていると思います。(高校18年生さん)
- ・パッと見でも商品とコピーが、見事に結びつく。「おしゃれ」の精神を受け継いでると思い投票。(役者くずれさん)
- ・C.C.Lemonを飲んだことはあれど、どのくらい飲んだかなんて考えたことがなかった。商品と量を表現することでおいしさも表現しているコピーと思ったのでグランプリに相応しいと思いました。(おやまさん)
- 第4位 泣く子と育つ。
- 赤ちゃん本舗/アカチャンホンポならではの取り組みや魅力を伝えるアイデア
- 貝渕充良さん、森脇 誠さん
- ・子育てを一言で言い当てているコピーだと思います。(あいことばさん)
- ・一文字変えるだけで違う意味が浮かび上がる鮮やかなコピー。(Kenさん)
- ・まさにそれ!を、こんなにシンプルに!それ言いたかった〜(坂の上の秋さん)
- 第5位(同率) 私の人生、履歴書に書いてない部分がおもしろいのに。
- iHistory/人生を価値化して楽しむサービス「iHistory」の3つのデジタルガジェットそれぞれを知ってもらうアイデア
- 宮森つばささん
- ・想像を掻き立てる、その後のストーリーが楽しみなコピーだと思いました。(いじりぃふるたさん)
- ・履歴書では、書けないことがあることに共感できた。(こんにゃくさん)
- 第5位(同率) 【タイムリープ篇】
- スマホで住所入力している大学生。
- 大学生:俺、もしかしてタイムリープしてるかも!?
- NA:いいえ、同じような手続きを繰り返してるだけです。AIRPOSTで各種手続きを一括に。TOPPANエッジ。
- TOPPANエッジ/“AIRPOST”を検索したくなる、「動画広告内でキャラクターが言うセリフ」のアイデア
- 見田英樹さん
- ・「繰り返し同じことをする」という行為をタイムリープと表現する小粋さ。きっと誰しもが「あるある!」と共感できる作品だと思いました。(いちこさん)
- ・このサービスのいちばんの課題は企業や自治体への導入促進だと思います。その中で、デジタルネイティブな世代である大学生がタイムリープしたと錯覚してしまうくらいの手続きの多さから、導入を後押しする秀逸なCMです。(コピーランナーさん)
審査員による審査結果は、宣伝会議賞特設サイト及び下記記事にて掲載中。なお、4月1日発売の月刊『宣伝会議』5月号では、最終審査員15名による講評及び各作品に対する寸評を、結果とあわせて掲載する。