明治は3月26日、「きのこの山ワイヤレスイヤホン」の販売を開始した。同日正午に、Makuakeで3500台の限定販売を行った同製品は、約10分で完売した。
約7カ月の開発期間を経て 担当者が語る企画背景
今回発売した「きのこの山 ワイヤレスイヤホン」は、明治公式SNSが2023年に行ったクリエイター・ミチルさんとのコラボ企画「#明治のありそうでなかった雑貨」を実施し、生まれたもの。実物の「きのこの山」を忠実に再現したデザインと、同時自動翻訳機能を組み合わせ、言語の壁を越えたコミュニケーションの実現を図る狙いで制作された。
同社 カカオマーケティング部の杉山詩織氏は、製品の企画背景を次のように語る。
「2023年、当社公式SNSに“もしも商品が雑貨になったら”というテーマで投稿された架空の商品には、大きな反響が集まりました。中には、実際に買いたいという声も多く、要望に応える形で約7カ月の開発期間を経て開発しました」。
さらに、「きのこの山 ワイヤレスイヤホン」の特徴は世界144言語に対応した同時通訳機能を搭載していることだ。機能搭載には、同社が以前から視野に入れていた「きのこの山」「たけのこの里」のグローバル展開が背景にあるという。
「両ブランドのグローバル展開を考えていた際に、乗り越えなければならないのはやはり“言葉の壁(山)”だと思っていました。そこで、『きのこの山』を通じてコミュニケーションがとれる同時翻訳機能付きのイヤホン発売に至りました」(杉山氏)。
杉山氏が話す通り、製品には、世界74カ国の言語と70の方言アクセントをリアルタイムで翻訳する「タッチモード」と「フリートークモード」が搭載されている。さらに、スマートフォンを介して話された言葉を外国語に変換する「スピーカーモード」も利用可能だ。
忠実な再現にこだわったデザイン設計
さらに、イヤホンのデザインにもこだわりが込められている。
イヤホンは、実物の「きのこの山」をそのまま再現するように設計され、耳に装着するとまるで「きのこの山」が刺さっているかのように見える仕掛けを施した。
また、ケースも商品パッケージのデザインを採用し、開けるとそのフォルムがしっかりと見える置き型式をとっている。
杉山氏は今後の展開を次のように語る。
「きのことたけのこの両ブランドがグローバル展開するにあたり、まずはブランドを知ってもらいたいと考えています。また、“言葉の壁(山)”を越えて、当ブランドのおいしさ、面白さを世界中の方々に知っていただきたいと思います。すでに、SNSでは多くの反響が集まっています。また、『たけのこは?』という当ブランドらしいコメントも出てきており、多くのファンの存在を実感することができました」(杉山氏)。
公式サイトでは、「TAKENOKO-NO SATO comingsoon」としており、今後の発表にも期待が寄せられている。