東海と九州へネットワーク拡大 LIVE BOARDネットワークがJR路線網を軸に全国主要都市へ

デジタルOOH広告のLIVE BOARDが西日本エリアでのリーチを強めている。3月21日から、ジェイアール東海エージェンシー、JR九州エージェンシーそれぞれが扱うデジタルサイネージへの広告配信を始める。JR西日本コミュニケーションズとは21年7月に連携を開始。東海、九州とJR系列の広告会社3社のネットワークが揃い、全国的にリーチできるデジタルOOHネットワークへと進化する。

写真 JR博多駅コンコース内「Eki-Vision」
写真 博多駅中央・北改札口付近にある「デジタル4面セット」
写真左)JR博多駅コンコース内「Eki-Vision」/(同右)博多駅中央・北改札口付近にある「デジタル4面セット」

3月21日には、JR九州エージェンシーが運用・管理する、JR博多駅コンコース内のデジタルサイネージ「Eki-Vision」と「デジタル4面セット」を接続、広告配信を開始した。「Eki-Vision」は120インチ相当の大画面で、コンコース通行者に対して反復認知が可能なデジタルサイネージ。「デジタル4面セット」は、博多駅の中央・北改札口付近にあるタテ型のデジタルサイネージで、サイズは65インチとなる。

「J・ADビジョンCentral 名古屋駅地下通路」14面
「名古屋駅ツインビジョン新幹線口」2面
(写真左)「J・ADビジョンCentral 名古屋駅地下通路」14面/(同右)「名古屋駅ツインビジョン新幹線口」2面

4月1日から広告配信が可能になるのは、JR名古屋駅の「J・ADビジョンCentral 名古屋駅地下通路」14面と、「名古屋駅ツインビジョン新幹線口」2面だ。前者は、名古屋駅地下街の「ゲートウォーク」にある連続多面型デジタルサイネージで、60インチのタテ型画面が連なったもの。「大名古屋ビルヂング」「JPタワー名古屋」「JRゲートタワー」など、駅周辺の主要施設に向かう動線上にあり、各施設利用者に訴求できる点が特長。地下鉄東山線名古屋駅の改札口にも近く、地下鉄利用者にも訴求できる。

「名古屋駅ツインビジョン新幹線口」は、JR名古屋駅コンコース太閤通口側の新幹線改札付近にあり、新幹線利用者はもちろん、中京圏に住む駅利用者への接触も図れる。85インチの大型ビジョンが2面連携しており、4K画質の素材にも対応する。

いずれも「LIVE BOARDマーケットプレイス」に接続する。「LIVE BOARDマーケットプレイス」はLIVE BOARDが運営するデジタルOOH広告枠の在庫全体で、配信期間と回数を指定する従来の購入方法に加え、広告の推定視認者数に基づいたインプレッション(VAC=Visibility Adjusted Contact)で購入することもできる。インターネット広告のようにプログラマティックな取引ができるのが特長だ。性別や世代、気温や天候等によるターゲティング配信、インタラクティブ(双方向)な広告配信も可能としている。

視認者数の推定には、NTTドコモの位置情報などのデータや解析技術を活用している。VACは、世界OOH機構(World Out Of Home Organization)が策定するグローバル標準で、OOHメディアの視認範囲にいる人のうち、移動方向や障害物の有無を踏まえて、広告に接触する可能性のある人数を割り出し、メディアごとの視認率を加味して算出するというもの。LIVE BOARDはOOH領域では国内で初めてVACに対応した企業でもある。

JR西日本の車内ビジョン「WESTビジョン」
JR西日本の車内ビジョン「WESTビジョン」は2023年11月から、「LIVE BOARDマーケットプレイス」に接続し、広告配信が可能になっている

LIVE BOARDが広告配信可能なデジタルOOHの数は3月29日時点で、全国に6万3600面を超えている。これまで同社のデジタルOOHネットワークは関東圏を中心としてきたが、今回の連携拡大を皮切りに、全国のJR路線網へリーチを広げる考え。東京都心だけでなく、全国主要都市に拡大することで、「地域に根ざしたマーケティング戦略の重要性を再認識できる契機になれば」(LIVE BOARD)。

「2024年度の当社のネットワーク拡充によって、広告主の皆さまには、郊外市場へのアプローチにおける新たな機会をご提供できるものと考えている。デジタルOOHを扱う各媒体社にもご期待いただきたい」(同)



お問い合わせフォーム:https://liveboard.co.jp/contact/



 

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