伊藤忠商事は3月29日、ボストン コンサルティング グループ(BCG)とデジタルトランスフォーメーション(DX)領域でのコンサルティングを手掛ける合弁会社の設立で合意したと発表した。規制当局の承認を得られ次第、設立する。傘下の伊藤忠テクノソリューションズやベルシステム24などがシステム開発やBPOを提供しているが、さらにコンサルティング機能の強化を図る。
生産や販売、会計などの基幹業務を担う、“現場“でのテクノロジー活用が進み、コンサル需要があるとみる。BCGとの合弁で、現場の課題を整理するためのコンサルティングやデータ分析など、より広い範囲での提案力を高める。
ガートナーが2023年11月に実施した国内での調査では、新事業立ち上げのためにコンサルサービスを利用する企業の割合は41.4%、既存のビジネスモデルの改善のためにコンサルサービスを利用する企業は37.7%と、同程度。コンサルサービス自体好調で、2022年に前年比19.8増、2023年にも前年比10.7%増と推計した。
伊藤忠商事は2022年10月、広告世界大手の英WPP傘下のAKQAと合弁会社「AKQA UKA」を設立。顧客体験(CX)視点でのコンサルティングを行っている。