CDを務めた諸橋秀明氏は、「みずほRTにとって『商品』は何か。それは彼らの知が凝縮した『提案書』なのではないか、とチームでたどり着きました。そこでビール会社がビールを広告するように、みずほRTは提案書を広告しようと最初に決めました」と振り返る。
「実製作面では、提案書のシズルを出すということを強く意識しています。パワーポイントでつくった資料がそのまま電車内や駅で貼り出されている、そんな印象になるように制作作業を進めました。レイアウトやグラフがデザインされすぎてない提案書の生感やリアルさのようなものを出せたのが、話題になった一因かと思っています。提案書のタイトルなど細かいところまでリアル感を意識しました」(諸橋氏)。
スコープの定義や分析のフレームワーク設定、調査の実施、データに裏付けられたアクションプランの提案に至るプロセスは、実際の業務を下敷きにした。一方で、「あえてやや冗長にも取れる資料の熱量や情報量をもたせた」(舟山氏)という。