企業広報とこんなに違う!球団とメディアの関係~「公平性の原則」から考える

「人事」を抜きたい記者にどう対応するか

写真 2023年12月、ライオンズ残留を発表した平井克典投手
2023年12月、ライオンズ残留を発表した平井克典投手。提供:西武ライオンズ

こんなこともありました。昨年オフにFA宣言をした平井克典投手が2023年12月、ライオンズに残留することを決めました。「公平性の原則」から、なるべくリリースを出して一斉に発表したい。何より「ライオンズに骨を埋めるつもりだからファンの皆さん応援よろしくお願いします」ということを、平井本人の口からメディアを介して多くのファンに伝えたいと思いました。

本人と球団内とで事前調整が済んだことで、発表前日に会見の案内をかけました。当然その時点から情報の縛りが発生しますので、一部の記者から「あれをやられてしまうと、記事が出せない」と渋い顔をされました。

番記者さんたちは人事を抜きたい。そのために日夜頑張られているのは理解していますし、リスペクトもしていますが、我々はファンに広く伝えたい。ギャップがあることを認識したうえで、適切にやっていかねばと感じた出来事でした。


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赤坂修平(西武ライオンズ 広報部長)
赤坂修平(西武ライオンズ 広報部長)

2000年コクド入社、2004年広報室へ配属、以降は西武グループ各社で広報と企画を相互に歩む。2006年プリンスホテル事業企画部広報担当、2009年に同部ゴルフ・スキー担当も兼務。2011年西武ホールディングス広報部、2018年に経営企画本部 経営戦略部。2019年に同本部 西武ラボ(新規事業創造)課長となり、2023年から西武ライオンズ 広報部長。

赤坂修平(西武ライオンズ 広報部長)

2000年コクド入社、2004年広報室へ配属、以降は西武グループ各社で広報と企画を相互に歩む。2006年プリンスホテル事業企画部広報担当、2009年に同部ゴルフ・スキー担当も兼務。2011年西武ホールディングス広報部、2018年に経営企画本部 経営戦略部。2019年に同本部 西武ラボ(新規事業創造)課長となり、2023年から西武ライオンズ 広報部長。

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